南京工業大学はこのほど、藁(わら)、干しいも、サトウキビなど廉価な植物の中から石油の代替品を発見したと発表した。この成果を製造分野に取り入れれば、世界が頭を痛める「石油依存症」を緩和できるとして期待がかかる。17日付の「中国青年報」が伝えた。
南京工業大学の博士課程に学ぶ李恒さんと孫鵬さんは植物原料から、医薬衛生、食品・日用化学品、水性塗料、製紙などの業界で広く応用できる2種類の化学原料を生産した。この成果は国際的なジャーナルに掲載され、高い評価を得た。
李恒さんの論文は影響力の高い国際的なジャーナル「CARBON」で、孫鵬さんの論文は世界の三大化学工学ジャーナルに数えられる「Industrial & Engineering Chemistry Research」の最新号で発表された。彼女らの論文は審査員から、巧妙な作業計画で、高効率触媒の研究に新たな方向性を生み出したと高く評価された。(編集KA)
「人民網日本語版」2010年11月18日