レアアース採掘権の刷新
12月28日、商務部が発表した最新の2011年レアアース輸出許可枠の第1弾は1万4400トンで、前年同期に比べ1万6300トン、11.4%減少した。中国工業情報化部原材料工業局の王彩鳳・副巡視員は、「輸出枠の削減は政府が故意にコントロールした結果ではない」と述べた。中国のレアアース業界は長年、環境に多大なる犠牲を払ってきた。今は、その埋め合わせのために調整しなくてはいけない時期なのである。新しい環境保護基準が発表されれば、基準を満たせないレアアース企業が多くなり、一部の企業には業務停止命令が下るだろう。そうなれば、国内のレアアース製品及び生産量は自然に減ることになる。また、今の国内のレアアース鉱山における採掘の秩序は非常に混沌としており、国土部も整備に乗り出している。これらの事も国内のレアアース供給量の減少に繋がり、加えて国内にも莫大な市場があるため、輸出量が自然と少なくなってしまうのは致し方ないことである。
中国レアアース学会の張安文副秘書長は、「現在、国土部は、レアアース採掘許可証交付の改革処置を調整している最中だ」と述べた。中国国内はもう長い期間、レアアース採掘許可証を交付していない。この調整が進展すれば、レアアース資源採掘の入り乱れた現状は、規律正しく整備され、一段と厳しい規定が設けられるだろう。将来、中国はレアアース供給に対し、元栓自体を少しきつく締めなくてはいけなくなる。また、注目を集めているレアアース業協会設立の準備も順調に進んでおり、民政部と国務院の承認が下りるのを待つだけである。協会の設立を担当している王彩鳳氏は「2011年の5月1日頃にはお披露目できるだろう」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年12月29日