長年温めてきた「レアアース工業汚染物質排出基準」は既に、環境保護部の審査を通過し、現在は国家質量監督検査検疫総局で審査中である。「中国証券報」の記者は「2010国際レアアースフォーラム」で、この「排出基準」はもうまもなく発表されるという情報を手に入れた。この「排出基準」はレアアース企業の排出量、エネルギー消費量などに細かい規定を設けている。業界関係者によると、大量のレアアース製錬企業は今後2,3年のうちに、環境保護施設建設のために大金を投じなければならなくなるだろう。業界内全体で言えば、10億元を超す金額が注ぎ込まれる事になる。
2、3年の猶予期間
「この基準は、発表されてすぐに達成しなくてはいけないものではない。企業には2,3年の設備を建設するための猶予が与えられている」と会議に参加したレアアース業界の関係者は述べている。「レアアース工業汚染物質排出基準」は世界で初の、レアアース業界の排出量を規定したガイドラインである。既に、業界関係者との意見交換も何度か行なっており、環境部の審査も通過している。あとは国家質量監督検査検疫総局の承認を得るだけとなった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年12月29日