以前のメディアの報道とは違い、基準の発表は違反している企業を一気に捕まえて、業務停止命令を下すためのものではない。レアアース製錬企業が現在ある設備を改良し、設備がない所には、建設するための時間を十分に与えている。環境部は、企業が2~3年の間に環境保護施設の増設や改良をするよう求めている。そして、基準に基づいて検査を行うのはその後になる。業界関係者は「この基準を満たすために、新たに環境設備に費やす金額は、業界全体で10億元を越すだろう」と予想している。
以前発表された「レアアース工業汚染物排出基準(意見募集稿)」に比べると、この度の環境保護基準は、レアアースの生産過程における水質汚染物質の排出制限がより厳しいものになっているようだ。「意見募集稿」では、企業のアンモニア態窒素の排出量は通常は50mg/l、水環境が小さい特殊地域では15mg/lを超えてはいけないと言う規定だった。今回の新基準では、この2つの規定は更に狭められ、企業のアンモニア態窒素の排出量は通常は15mg/l、水環境が小さい特殊地域(例えば太湖周辺地域)では5mg/lを超えてはいけない。