3月12日、大地震後の日本東北地方福島県にある原子力発電所の様子
3月11日、マグニチュード9の超巨大地震が日本を襲い、原子力発電所による緊急報告が次々と行なわれた。12日、福島県の原子力発電所の1号機で水素爆発が起き、14日、3号機でも同様の爆発が起きた。そして、宮城県の女川原子力発電所と茨城県の東海原子力発電所も油断が許されない状況だ。
環境への影響如何に
清華大学核エネルギー・新エネルギー技術研究院の曲静原教授は取材に対し、「原子力発電所に近い範囲内の環境は大きな被害を受ける。そのため、すぐに避難、退避、がんなどの予防薬となるヨウ素剤の服用、周辺の食品や飲料水の制限などの対応策を取る必要がある。また、離れた地域でも、放射性物質が地面に染み込むため、農作物に影響を及ぼす可能性が高い」と指摘した。
英ロイター社によると、原子力発電所の放射性物質が漏洩したあと、環境がどのような被害を受けるかを推測する基準として風向きがポイントになる。日本の気象庁の12日の情報によると、放射性物質の漏洩が起こった原子力発電所付近の風は南から吹いており、北側にある県に影響を及ぼすと見られる。風向きは変化し、西北方面から海に向かって吹く可能性もあるという。