現地時間7月2日、中国の漁業従事者500人が賠償請求訴訟を米国弁護士団を通して米テキサス州連邦裁判所に提出し、コノコ社に対し「渤海湾原油流出事件」に対する賠償と山東省の漁業従事者の養殖業に与えた損害賠償を請求した。これに対し、コノコ社は会社として訴訟に関係する情報を得ておらず、コメントできないと発表している。
昨年6月、蓬莱19-3油田で原油流出事故が発生、2012年1月25日、中国農業部、コノコ社、中海油総公司が個別に発表した。コノコ社は10億元(約125億円)を拠出し、河北省、遼寧省の一部養殖産業や渤海の天然漁業資源に与えた損害賠償と保障に当てている。
今回、米国の法律事務所3社が合同で弁護士団を結成し、正式に山東省の漁業従事者から依頼を受けた。漁業従事者500人はすでに渤海湾原油流出事故賠償請求訴訟契約を締結し、この契約書を元に算出した数値により、直接の損害額を8.7億元(約109億円)以上と設定、この損害額は漁業従事者がこの年に被った養殖業での損失で、将来的な損失額や米国の法律における権利侵害で負うべき懲罰的損害賠償は含まれていない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年7月4日