中国はエネルギー消費大国だ。石炭によるエネルギー消費が主導的地位を占める。2014年のエネルギー消費総量は42.6億トン標準楳(1標準楳=7000カロリー)で世界の4分の1を占める。石炭消費は世界の半分以上を占める。
2030年までに中国の非化石エネルギー源の比率を20%前後までに高めるとは、換言すれば今後16年、非化石エネルギー源比率を8.8%高め、非化石エネルギー源を約8億トン標準楳まで増加させることを意味する。
「非化石エネルギー源を1億トン標準楳増加するごとに、二酸化炭素排出量は2.5億トン削減する計算になる。つまり中国が毎年20億トンの二酸化炭素排出を削減することを意味する」と李俊峰氏は解説する。
最近、中国の省エネルギーと排出削減の効果は著しい。2014年、中国のGDP1ドルあたりのエネルギー消費と二酸化炭素排出量は、2005年比でそれぞれ29.9%と33.8%に減少した。中国は世界の省エネルギーと新エネルギー利用、再生エネルギーに関する先進的国家になった。世界の気候変動対策に実際的な貢献を果たしているのである。
現在中国は工業化および都市化の中後期段階に位置する。このような過程においてイノベーティブな発展を通じてグリーンで低炭素の発展の道を歩むことができれば、現在工業化や都市化の初期段階、あるいはまだ発展途中にある国家に対してお手本を提供できる。各国と協調して経済発展と気候変動に対応していく模範になることができるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年7月6日