世界気候会議の非公式な準備会議が11月4日、国連ニューヨーク本部で開催された。フランスが主催する「2015年国連気候変動パリ会議」の第21回会合は11月30日から12月11日にかけてパリで開催される。
報道によると、国連事務総長である潘基文氏が同会議で談話を発表し、気候変動会議で未決かつ議論が分かれる重要な問題について妥協を図り、パリで気候変化に関する世界的な協議の成功を各国に呼びかけた。
潘基文氏はこの日の会議で、10月末までにすでに155カ国が正式に地球温暖化ガスの排出削減行動である「国家自主貢献対策案」を提出しており、提出した国家での地球温暖化ガスは全世界排出量の90%近くを占めることを明らかにした。この計画は「2030年持続可能な発展のための議事日程」の推進のための大きな進歩となる上、世界の温暖化抑制を摂氏2度以下に抑えるという目標の実現を後押しすると述べた。一方で同氏は、排気ガス削減計画をまだ提出していない国家を名指しすることは避けた。
潘基文氏はまた、中国とフランスが先日発表した野心的な「中国とフランス元首による気候変動共同声明」に対して特に称賛した。現在の国際協議における困難な問題に対し、対応策を模索する両国の努力に賞賛の意を表し、これによってパリ気候変動会議に積極的な成果をもたらすことを期待した。
しかし同氏は、長い交渉をしてきたにも関わらず、重要議題についていまだに合意に達していないことも指摘した。その中には公平性の問題、責任分担の原則、気候融資や排出削減行動の志の差などが含まれる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年11月11日