13日未明、北京市の双井の住宅地近くで紙を燃やし祖先を偲ぶ市民。
中国東北と華北が深刻な汚染に見舞われ、12日、東北、北京、天津、河北及び周辺地域の13都市で深刻な汚染となった。
北京の「寒衣節」が重大汚染日に
旧暦10月1日(今年は11月12日)は故人を偲ぶ伝統の「寒衣節」であり、「10月1日に冬着を送る」というしきたりがある。記者は市内の多くのメイン道の脇で紙のお金を燃やし故人を追悼する市民を目にした。路面には灰が残っている。北京市環境保護監測センターは13日0時、北京市の大気質指数は247で「重度汚染」だと発表。
道路脇で紙を燃やして故人を偲ぶ行為もインターネットで議論されている。一部のネットユーザーは、「清明節や中元節は故人を偲ぶ伝統の日としてよく知られているが、紙を燃やすしきたりを知る人は減っている」、「この伝統の日がなくなれば、どのようにして祖先を追悼するのか」などと書き込んだ。一方、「寒衣節とはいえ、大気汚染が深刻な状況では適度に控えるべき」とするネットユーザーもいた。
暖房供給後の汚染物質は8~10倍
中国科学院大気物理研究所の王跃思研究員によると、北京、天津、河北では毎年冬になると石炭燃焼量が倍になり、大気中の二酸化硫黄は7~8倍に増加する。東北も同じで、冬の二酸化硫黄などの汚染物質は夏の10倍になるという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年11月13日