閉幕したばかりの中国省級地方両会(人民代表大会、政治協商会議)では、エコ文明の建設と環境保護が焦点となった。地方政府は続々と、2016年の環境保護の取り組みと「十三五」(第13次5カ年計画、2016-2020)期間のエコ文明建設に対して具体的な手配を行った。全国両会でも、環境保護問題は重点議題となる見込みだ。
ここ2年ほど、「微信」の友人間では青空の写真が特に人気を博している。「閲兵ブルー」(昨年9月3日の軍事パレード時の青空)や「APECブルー」など、空にかかわる流行語もできた。このような現象の背後には、中国人もスモッグや環境汚染が我慢できなくなりつつあることを示している。昨年12月には北京で2回、空気汚染の「赤色警報」措置が取られた。工場や学校は閉鎖され、自動車も厳しく規制された。中国では申年の新年が迎えられたばかりだが、青空を守るために花火や爆竹での祝いを自ら控えた市民もいた。