青蔵高原の湖水、13年の平均蒸発量は517億トン

青蔵高原の湖水、13年の平均蒸発量は517億トン。

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発信時間:2020-07-04 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

  中国科学院青蔵高原研究所が28日晩に明かした情報によると、同研究所の地表温度作用・気候変動研究チームは、2003年から2016年までに青蔵高原の湖水が年平均517億トン蒸発したと推計した。


 青蔵高原は「アジアの水塔」と称され、湖面面積は約5万平方キロメートル、全国の湖面面積の50%以上を占める。


 2012年、中国科学院青蔵高原研究所の地表温度作用・気候変動研究チームは青蔵高原の湖水の蒸発観測研究を開始した。チームは青蔵高原の湖の非凍結期エナジーバランスの合理的仮説に基づき、衛星リモートセンシング資料、中国気象データドリブン資料、青蔵高原観測研究プラットフォームの観測資料を合わせ、青蔵高原の75の大型湖の凍結過程、蒸発量の空間分布、蒸発総量などのデータを取得した。リアルタイム観測結果と比較し、研究結果は高い一致性を示した。


 王賓賓博士は、このような推計方法は「アジアの水塔」の湖の水資源貯蔵量の推計に参考データを提供すると話した。


 大量の研究から、2003年から2016年まで、青蔵高原の湖水は年間517±21億トン蒸発していることがわかった。これは杭州の西湖3570個分の水量に相当し、うち75の大型湖の蒸発総量は年間294±12億トンに上る。


 また研究で、湖の冬の氷面の昇華水量は年間蒸発量の約12.3%~23.5%を占めることがわかった。これは湖水量のバランス研究に重要な一部である。青蔵高原南部の湖の非凍結期の長さと湖水の蒸発量は北部を大幅に上回る。


 この重要な研究結果は有名学術誌『ScienceAdvances』に掲載された。そのほか、この推計方法は青蔵高原の湖水蒸発量を正確に推計でき、世界のその他の地域の湖水蒸発量の推計にも応用できる。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年7月4日

 

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