エジプトの海浜都市シャルム・エル・シェイクでの国連気候変動枠組条約第27回締約国会議(COP27)の会期中、出席者は中国が今年上半期に発表した「国家気候変動適応戦略2035」(以下「同戦略」)を評価し、中国が世界と気候変動への適応に関する行動と経験を共有することに期待感を示した。
適応に関するグローバルセンター(GCA)のパトリック・フェルコーイエンCEOはこのほど、「中国の気候変動適応戦略及び行動」をテーマとする会議であいさつし、「中国が掲げた同戦略は前代未聞で、現在と未来に関心を寄せられる国は他にない」と述べた。
フェルコーイエン氏は、「気候変動適応は人類にとって重大な試練であり、また多くの新たなチャンスをもたらす。中国のエピソードによると、気候変動適応の投資が雇用と経済成長を促進し、さらに国の繁栄・安定・発展を促すからだ」と述べた。
フェルコーイエン氏はさらに、「同戦略は多層的かつ全面的な戦略で、都市・国家・世界などのレベルで気候変動適応の問題を考慮している。中国は気候適応の豊富な経験を持つ。我々が中国と協力し、このモデルをアフリカに導入できれば理想的だ」と指摘した。
アジア開発銀行のアフメト・サイード副総裁は、「中国の気候戦略は良き模範だ。同戦略は自国に着眼するだけでなく、全世界とその経験を共有し、その他の発展途上国との協力を拡大する。これは正しい協力に向かう積極的な歩みだ」と話した。
サイード氏は、「気候行動は各方面の一致団結、多国間主義の堅持、国際協力の積極的な展開が必要だ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年11月15日