災害救助

中国は世界で自然災害が最もひどい少数の国の一つで、特に1990年代以来、毎年の被災者数は2億人を上回り、災害による死亡者は数千人にのぼり、経済的損失は1000億元を超え、自然災害は経済の発展と社会の安定に影響を及ぼす要因となっている。中国政府は災害軽減活動を非常に重視し、自然災害リスク管理を全面的に強化することは中国が自然災害を軽減し、経済と社会の持続可能な発展を促進する面で差し迫って必要なこととなっている。

2004年の各種自然災害の発生状況が前年より軽い　全国の農作物被害面積は3710万6000ヘクタールで、前年より31.84％減った。そのうち、収穫皆無の面積は436万ヘクタールで、49％減った。全国で各種の自然災害の影響を受けた人数は３億4000万人で、前年より30.6%減った。そのうち、災害による死亡者は2250人で、前年より0.4%減った。至急移動させた人は563万2000人で、前年より20.4%減った。倒壊家屋は155万棟で、前年より54.8％減った。直接的な経済損害は1602億3000万元で、前年より15％減った。

年間に海洋災害による直接的な経済損害は約54億2000万元で、前年より32.6％減った。年間に赤潮を96回発見したが、発見回数は前年より23回減った。赤潮面積は累計約2万6630平方キロで、前年より83％増えた。

年間に各種の地質災害が1万5954回発生し、そのために697人が死亡し、20億6000万元の直接的な経済損害を蒙った。年間に5級以上の地震が22回発生したが、発生回数は前年より7回減少し、そのうち、6級以上の地震は２回ある。地震で８人が死亡したが、死亡人数は前年より97.49％減った。直接的な経済損害は9億5000万元である。

交通事故　2004年、道路交通事故は56万8000回発生し、9万9000人が死亡し、45万2000人が負傷し、直接的な経済損害は27億7000万元に達した。

災害応急対処能力と総合的協調能力を増強　　2004年に中央は災害救助補助金32億元と救助寄付金489億元を交付し、災害救助用テント3万3900はりを振り向け、611万人を移動させ、延べ9000万人を救助し、被害大衆の衣食、用水、医療などの基本的必要を満たし、被災地の人心と社会の安定を保証した。