2004年の全国農村住民の1人当たり純収入は2936元、物価上昇の要素を差し引いた実質的増加率は6.8%、増加率は1997年以来最高のものであった。都市部住民の1人当たり可処分所得は9422元で実質的に7.7%増であった。農村住民家庭のエンゲル係数は47.2%で、都市部住民家庭のそれは37.7%であった。
1人当たり年間純収入が668元以下の基準によれば、2004年末の農村の絶対貧困人口は2610万人で、前年より290万人減った。1人当たり年間純収入が 669-924元の基準によれば、2004年末の農村の低収入人口は4977万人で、前年より640万人減った。
中国の家庭人口が急減 統計データが顕示しているように、現在、中国の世帯は3億5000万世帯あり、都市部住民の一世帯当たり人数は3.2人、農村住民の一世帯当たり人数は4.3人である。中国の一般世帯は夫婦と1人か2人の子供からなっ ている。国勢調査のデータによると、1982年の中国の一世帯あたり人数は4.43人であったが、1990年は3.97人に減り、初めて4人を割った。現在は約3.6人に減っている。これは中国の世帯人数が20年ぶりに急減していることを示している。中国の若者の就職選択地がますます広くなり、個性的な生活を求める考えがますます強くなり、両親を離れて独立する経済的条件もよくなり、そのため、数世帯の人が一つ屋根の下で暮らす大家庭がますます少なくなっている。
婚姻登記 新しい「婚姻登記条例」は2003年10月1日から施行され、登記手続きがいっそう簡略化された。
2004年、全国の結婚登記件数は834万1000件に達し、前年より22万7000件増えた。そのうち、大陸部住民の結婚登記件数は828万2000件で、渉外結婚や華僑、香港・澳門・台湾住民との結婚登記件数は5万8000件である。
離婚登記件数は161万3000件で、前年より28万2000件、21.2%増えた。そのうち、民政部門の扱った離婚件数は99万5000件で、前年より30万4000件、44%増えた。民政部のデータが顕示しているように、中国の離婚率は1980年の0.07%から2003年の0.21%に上昇した。 |