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言語と文字



 

漢族には自民族の言語と文字がある。漢語は現在中国で通用する言語であり、世界で通用する言語の一つでもある。漢語は七大方言区と100余りの方言小区があり、それぞれ中華民族の形成と発展の中で独特な役割を果たし、中華文化の重要な構成部分であり、独特な文化価値を持っている。

55の少数民族のうち、回族と満州族が漢語、漢字を使用しているほか、その他の53の民族はたいてい自民族の言語を使っている。

一つの民族の言語が一種という状況がわりに多く、2種またそれ以上の言語を使う民族もある。統計によると、全国の少数民族言語は合計72種ある。

    中国各民族の言語の語族は、一般的な説によると、朝鮮語とジン語が未定であるほか、残りはそれぞれ漢・チベット語族、アルタイ語族、南アジア語族、南島語族、インド・ヨーロッパ語族に属している。

統計データによると、2003 年、民族自治地方に民族言語で放送する放送局が 122あり 、15 種の少数民族言語で番組を放送している。民族言語を使用するテレビ局が 111 あり、11 種の少数民族言語で番組を放映している。ほかに放送局が 73 、ラジオ送信所が 523 、テレビ局が 94 、テレビ送信所が 830 、ラジオ・テレビ衛星受信中継システムが 25 万 4900 ある。

考古学の発見と研究が示しているように、中国国内でいままで使用された少数民族の文字はあわせて57種ある。2003年末現在、22の少数民族が28種の自民族の文字を使っている。中国では、司法、行政、教育などの分野でも、また国の政治活動と社会活動でも、少数民族の言語と文字が広く使用されている。いまでは、中国共産党全国代表大会、全国人民代表大会、中国人民政治協商会議などの重要な会議はいずれも蒙古、チベット、ウイグル、カザフ、朝鮮、イー、チワンなど各民族の言語・文字で書かれた書類と同時通訳を提供している。

蒙古、チベット、ウイグル、カザフ、キルギス、朝鮮、イー、ダイ、ラフ、チンプオ、シボ、ロシアなど12民族の文字はわりに長い歴史があり、そのうち、蒙古族の縦書きの表音文字は蒙古族地区で広く使用されている。新疆に居住する蒙古族は通用の蒙古文字と異なる地区の方言の特徴をもつ表音文字を使っている。雲南に居住するダイ族は異なる居住地区で4種のダイ族の文字を使用している。

そのほか、リースー族のキリスト教を信奉する人たちの多くは大文字体のローマ字およびそれをさかさにした字母でリースー語を綴る文字を使用し、また少数の人は「竹書」という地元の人が自らつくった表音文字を使っている。雲南のワ族のキリスト教信者はローマ字のようなワ族の文字を使っている。チワン族、ペー族、ヤオ族では、漢字の影響を受けてつくられた四角形のチワン族文字、ペー族文字、ヤオ族文字を使う人がまだある。

今では、蒙古、チベット、ウイグル、朝鮮、イーなどの少数民族文字はコードアルファベット、フォント、キーボードの国家基準がある。蒙古、チベット、ウイグル、朝鮮などの少数民族文字ソフトはすでに Windows システムでの運行とレーザー製版を実現した。民族文字を応用した各種のソフトウェアが次々と開発され、民族文字の識別とコンピューターによる補助翻訳も多くの科学研究成果をあげている。