2004年3月10日、肖揚最高人民法院院長は最高人民法院を代表して第10期全国人民代表大会第2回会議に活動報告を行った。
2003年、最高人民法院はSARS感染による深刻な影響を克服して、審判の効率を高め、審判任務を努めて完成した。年間を通じて民事、行政再審、死刑判決再審、審判監督などの案件3587件の審理を終えた。年間を通じて高級人民法院の一審判決に不服の民事と渉外商事案件372件の審理を終え、案件にかかわる金額は134億8000万元に達した。民事と渉外商事執行案件59件の審理を終えた。年間を通じて省、自治区、直轄市にまたがる重大な民事・商事執行案件293件を法によって監督、協調した。年間に訴訟と関係ある来信・来訪者延べ12万余件(人)を受け入れ、処理した。級別による処理の原則に基づき、法によって上告と再審申請案件2089件を審理、処理し、再審の立件条件にかなうものに対しては、法によってすかさず立件し、理にかない証拠のある当事者に司法救済を獲得させた。
最高人民法院は地方各クラスの人民法院が法によって独自に案件を公正に審理するのを支持、尊重するとともに、審判活動に対する監督と指導を強化した。一年来、地方各クラスの人民法院は各種の案件568万7905件の審理を終え、案件にかかわる金額は7685億元で、前年と比べてそれぞれ0.78%、8.33%伸びた。
「公正と効率」をテーマとする司法大検査を行い、司法の公正を促した。全国の法院は刑事、民事、行政、執行など各種案件112万件を再検査し、5805件の案件を法によって是正した。
拘留期限超過の案件、審理超過の民事・行政案件を整理し、当事者の合法的権益を守った。2003年12月31日現在、全国の法院は刑事拘留期限超過の案件4100件を整理し、それにかかわる人は7658人で、法定の事由で少数案件が整理されていないほか、基本的に整理を終えた。そのほか、全国の法院は審理超過の民事・行政案件2万24件を整理した。
1年来、最高人民法院は司法解釈20件を制定し、各高級人民法院の法律適用問題576件に回答し、司法文書20件を公布した。
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