第10期全国人民代表大会第2回会議は2004年3月5日から14日まで北京で開催された。2904人の代表が開幕式に出席し、2896人の代表が閉幕式に出席した。
-憲法を改正した
2004年3月14日、第10期全国人民代表大会第2回会議は賛成2863票で憲法改正案を審議、採択した。憲法改正案は「三つの代表」の重要な思想が国の政治、社会生活における指導的地位を確立し、物質文明、政治文明、精神文明の協調的発展を推進する内容を増やし、統一戦線について社会主義事業の建設者を増やし、土地徴用制度を整備し、非公有制経済に対する国の方針をいちだんと明確にし、私有財産保護の規定を完全にし、社会保障制度の確立、健全化の規定を増やし、人権を尊重、保障する規定を増やし、全国人民代表大会構成の規定を整備し、緊急状態に関する規定を設け、国家主席の公式訪問の職権を規定し、郷鎮政権の任期についての規定を改正し、国歌についての規定を増やした。これらの重要な改正は、国の長期安定と人民の根本的利益にかかわる重大な問題で、社会主義制度の自己整備と発展であり、党の主張と人民の意志の統一を具現している。
--関係報告を審議した
会議は温家宝総理が国務院を代表して行った「政府活動報告」を審議、認可した。会議は、この報告は真理を求め、実務に励み、実事求是の態度で政府の1年来の活動を総括し、その行った主要活動と各方面で収めた著しい成果を十分に反映していることを認め、同時に前進途上に存在する困難と問題をはっきりと指摘した。会議はまた、報告の2004年の政府活動に対する手配が科学的発展観を貫徹し、任務が明確で、重点が突出して、確実に実行できるものであることを認めた。
会議は2003年度国民経済・社会発展計画実施状況と2004年度国民経済・社会発展計画についての決議、2003年度の中央と地方の予算実施状況および2004年度の中央と地方の予算についての決議、全国人民代表大会常務委員会活動報告についての決議、最高人民法院の活動報告についての決議、最高人民検察院の活動報告についての決議を表決、可決した。
--代表の議案を処理した
第10期全国人民代表大会第2回会議副秘書長盛華仁氏は会議に代表が提出した議案の処理意見について報告を行った。盛華仁氏は、3月10日18時現在、大会秘書処は代表団と代表が連名で提出した議案を1374件受け取り、そのうち、代表団が提出したものは13件、30人以上の代表が連名で提出した議案は1361件である。これは1983年の第6期全国人民代表大会第1回会議が代表議案制度を実行していらい、提出した議案の数が最も多いものである。提案を逐一分析した結果、その中の議案の規範に合致するかまたは基本的に合致する641件の議案を議案として処理し、それぞれ関係専門委員会に交付して審議させることを提案した。残りの733件を代表が提出した提案、批評、意見として、大会期間に代表が提出した提案、批判、意見とともに、全国人民代表大会常務委員会事務機構が法によって関係機関、組織に交付して処理させるとともに、責任をもって代表に回答し、同時に督促と検査を行うため、回答の内容を全国人民代表大会常務委員会事務機構にフィード・バックした。
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