2004年3月10日、呉邦国委員長は第10期全国人民代表大会第2回会議で第10期全国人民代表大会常務委員会を代表して、一年来の常務委員会の活動を総括する活動報告を次のように行った。
--立法活動を強化し、経済と社会の発展に力強い法的保障を提供した。
全人代常務委は憲法改正案案を採択し、憲法改正案について大会に説明を行った。
全人代常務委は今期の全人代の立法構想に基づいて、5カ年立法計画を制定した。計画に組み入れられた立法項目が全部で76件あり、中国の特色のある社会主義法律システムの各法律部門をカバーしている。この立法計画は2010年に中国の特色のある社会主義法律システムを形成するためにしっかりした基礎を築く。
統計によると、2003年6月から2004年4月までの間に、第10期全人代常務委員会会議は前後して「住民身分証法」、「港湾法」、「放射性汚染防除法」、「行政許可法」、「道路交通安全法」、「証券投資基金法」、「銀行業監督管理法」、「『中華人民共和国中国人民銀行法』改正に関する全人代常務委の決定」、「『中華人民共和国商業銀行法』改正に関する全人代常務委の決定」、「対外貿易法」、「中華人民共和国香港特別行政区基本法」付属文書1第7条と付属文書2第3条に関する全人代常務委の解釈などの法律、法律改正に関する決定および関係法律の解釈などを審議、採択した。
--監督の実効を増強し、監督活動を強化、改善した。
一年来、全人代常務委は法律5件の実施状況について検査を行い、国務院および関係部門の11の特別活動報告を聴取、審議し、関係国家機関の法による行政と公正な司法を効果的に支持、促進し、人民大衆の利益を守った。SARS感染という厳しい情勢のもとで、全人代常務委はSARSの予防・治療活動報告および伝染病予防・治療状況に関する国務院の報告を聴取、審議した。固定廃棄物環境汚染防除法の施行状況についての検査と結びつけて、医療ゴミと汚水処理などの面に存在する際立った問題に対し提案を行った。
一年来、全人代常務委は記録に留めることを請求する行政法規28件、地方性法規497件を受け取った。委員長会議は主動的審査の適度展開についての規定を増やし、国家法制の統一をよりよく保つことに役立てるため、「行政法規、地方性法規、自治条例、単行条例、経済特別区法規記録審査手順」を改正した。
--代表が議案について行った提案を真剣に処理した。
各専門委員会は第10期全人代第1回会議主席団に提出した議案338件に対し、逐一真剣に審議し、全人代常務委に審議の結果を報告した。第1回会議期間に代表が提出した4832件の提案、批判、意見に対し、関係部門はすでに検討、処理し、処理の結果を代表に回答した。
香港特別行政区、澳門特別行政区の全人代代表に役割を果たさせるため、香港・澳門の代表をそれぞれ内蒙古自治区、雲南省を視察させ、また初めて香港・澳門代表を招いて法律施行状況の検査に参加させた。
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