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アリババ:中日中小企業の互恵協力を進める最も優れたプラットフォーム
発信時間: 2009-12-11 | チャイナネット

日本市場に進出成功

実のところ、アリババは2002年に日本語の企業間電子商取引サイトを開設し、2003年には中国で日本語サイトと日本企業との事業展開について発表している。だが、当時海外業務の重点を欧米市場に置いていたため、日本市場では必ずしも際立った業績をあげていなかった。日本では製造業の輸出が経済を支える中心となっており、企業構成を見ると中小企業が企業総数の99.7%を占め、430万社あまりに上る。こうした点から、中国企業とアリババのいずれにとっても、日本が軽視することのできない重要な市場であることを、同社は明確に認識していた。2008年5月、長期にわたる交渉を経て、アリババは東京でソフトバンクとアリババ株式会社を合弁会社化し、全面的な日本市場進出に乗り出した。

この日を迎えるために、アリババが払った努力は計り知れない。まず、中日両国の会員それぞれのニーズと好みを参考にしながら、アリババジャパンに大幅な調整を加え、中国語と日本語のバージョンを用意。これにより会員は便利にサービスを利用できるようになった。ページのデザイン面では、中国語バージョンを生き生きとしたアクティブな印象に、日本語バージョンを落ち着いたシンプルな印象にまとめた。このように明らかに異なるスタイルは、会員である両国国民の審美基準の違いに基づいている。

また、2008年3月にアリババが新たに発表したワンクリック自動翻訳ツール「中日通」は、両国企業が言語の壁を乗り越えるのに大きく貢献している。仕入れや販売、価格や製品情報の問い合わせのいずれに関わらず、自国の言語で関連事項を入力し確定キーを押せば、すぐさま翻訳され、その翻訳精度は80%前後に達するという。この技術の開発により、外国語が苦手な企業家の多くが国際市場に乗り込む勇気を持つようになった。

主にレジャー・スポーツブランドを手掛ける永康市福来泰工貿有限公司には日本語が分かるスタッフがおらず、林福滔総経理自身も対日経験がなかった。だが、人より一歩先んずるために、早い時期にアリババに会員登録し、「中日通」のサポートを受けながら難なく日本市場に進出することができた。わずか3カ月で日本から7件の注文を受けた。「これは全てアリババジャパンの中日2言語フォームのおかげ」と林総経理は感謝に溢れた様子で語る。

このほかに、アリババはサービスの質を確保し、競争優位性を強化するために、運営の現地化を加速し、現地人材の従業員採用に努めている。アリババジャパンの従業員約70名のうち、中国籍はわずか2人であることもその一例である。このように、アリババは日本人の従業員の優位性を発揮すると同時に、日本の就業問題解決に貢献している。

 

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