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アリババ:中日中小企業の互恵協力を進める最も優れたプラットフォーム
発信時間: 2009-12-11 | チャイナネット

中日中小企業は協力を通じてウィンウィン実現

現在、アリババジャパンの登録会員18万人のうち、日本のバイヤーと中国のサプライヤーはほぼ半々となっている。これに対し、新規会員は1日平均270人のペースで増加しているが、このうち約190人は日本のバイヤーである。これら日本バイヤーはアリババのプラットフォームを通じて巨大な中国市場に進出することで、自社の製品の新たな販路を開拓すると同時に、中国企業の製品とサービスの質の向上にも寄与している。

遠藤さん(仮名)は京都で老人・子ども用靴下メーカーを経営している。ターゲットを絞り込んだ市場戦略と他にない特色あるデザインと生産技術により、遠藤さんが製造する靴下の売れ行きは非常に好調だった。だが、よい時期は長く続かず、金融危機の影響から日本では個人収入が落ち込み、加えて安価な中国製靴下の大量輸入の打撃を受け、遠藤さんの事業も業績が悪化し始め、深刻な事態に陥った。

だが、アリババが架け橋となり、遠藤さんは杭州市で主に靴下と下着を取り扱う漢世服飾公司の潘暁宇総経理と知り合い、同社に中国における靴下製造を委託することにした。

両者の協力は必ずしも順調だったわけではない。遠藤さんは最初に納入された製品を見て、その品質に満足することができなかったが、潘総経理はどうしたらよいのか分からなかった。なぜなら、それまで同じような事業に携わった経験がなく、日本市場の製品への要求を十分に理解することができなかったほか、専門技術面で差が存在しているため、品質の改善を短期間で実現することができなかったからだ。

こうした状況にありながら、遠藤さんはコストの安い中国市場を簡単にあきらめなかった。潘総経理の謙虚さと向上心を持った資質を見込み、自社の設備を無償で漢世服飾公司に提供し、数十年にわたり蓄積した技術と経験を余すところなく伝授した。

漢世服飾公司の靴下の品質は著しく向上し、遠藤さんの要求を満たすまでさほど時間はかからなかった。品質差がなくなり際立った価格優位性を有していることから、遠藤さんの会社は再び巻き返しのチャンスをつかんだ。日本企業の先進的な技術サポートを得た結果、漢世服飾公司の靴下の評判は中国市場で瞬く間に高まった。昨年初めて宇宙遊泳に成功した中国の有人宇宙船「神舟7号」の乗組員が穿いていた靴下は、同社の優れた製品だった。

 

孫取締役COOはアリババジャパンの3つの主要目標として、「中国中小メーカーによる日本市場への輸出のサポート、より多くの日本企業による中国市場への輸出のサポート、日本企業による世界市場への輸出のサポート」を挙げた。さらに「この電子商取引のプラットフォームを通じて、中小企業の成長と発展のサポートだけにとどまらず、最終的に消費者の生活レベル向上の実現を望んでいる」と抱負を語ってくれた。

「チャイナネット」 2009年12月14日

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