中華全国青年連合会の秦文貴副主席を総団長とし、中華全国青年連合会国際部の張国来副部長を総秘書長とする中国青年代表団一行510人は、日本政府の招請に応じて10月14日から21日にかけて8日間の日程で日本を訪問した。
今回の訪日は「より良い明日へ――2009日中青少年友好交流」計画の一環で、私も35人の青年メディア分団団員の一人として今回の訪日活動に参加した。青年メディア分団の団長は中国青年ネットの万興亜常務副編集長、秘書長は中華全国青年連合会の社会科学関係者連誼会の魯学博副秘書長。
大学から日本語を勉強し始めて今年で6年。しかし日本へは1度も行ったことがなかった。今回は私にとって初めての日本ということで、8日間で日本の国や国民、雰囲気、日本について多くのことを理解したいと思った。
メデイア分団の団員は、人民日報の記者や河北人民ラジオ局のキャスター、西蔵青年報社の編集者など中国各地から来た人たちで、日本では中日新聞社やNHKを訪問し、記者たちと直面している新聞とインタネットなどマスコミの問題について忌憚なく意見を交換し、中日両国がニュース報道の面で尽力していることを私自身も身にしみて感じた。
日本が環境保護に力を入れていることはよく知られているが、ゴミの分類のような小さなことからも、日本人の真剣さや繊細さが垣間見える。中国でも普通の家庭ではゴミの分類を始めている。しかしリサイクルできるゴミとできないゴミを分類するだけで、細かい分類はまだ行われていない。日本の街を歩いている時にゴミ箱をよく注意して見ると、燃えるゴミと燃えないゴミはもちろん別々の場所に入れ、ペットボトルと缶さえも区別していた。
「日本人は人に迷惑をかけることを大変失礼だと思っているので、公共の場所では大声で携帯電話をかけない。また歩きながら物を食べる人がほとんどいないのは、においがほかの人の迷惑になるから」。これは私が学生時代にある日本人留学生が言った言葉だ。日本滞在中、私は特にこのことに注意していたが、本当にこの留学生の言う通りだった。そして日本人のよい習慣や他の人に迷惑をかけないことに感心した。
中国は古来から「礼儀の国」と呼ばれてきた。今年4月に北京、上海、広州で実施された「礼儀正しい国はどこか」というアンケートで日本がトップに選ばれた。私は日本語を勉強し始めてから、日本人の相手に対する敬いや慎みの気持ちはよく分かっていたが、日本での8日間、道を尋ねたりホテルで物を借りたりする時に、普通の日本人であろうとホテルのスタッフであろうと、みんな心から微笑み、まじめで親切に接してくれ、異国にいる私は何か温かいものを感じた。
今回、日中友好会館の職員たちの至れり尽くせりのもてなしも非常に印象的だった。ある日の夜10時過ぎに彼らが翌日の私たちの活動について検討しているのを目にした。私自身、毎日の活動に参加するのはやはり疲れると感じていたが、日中友好会館の職員たちは私たちと一緒に活動する以外にも、食事や安全などにも配慮しなければならず、私たちは移動中に少し休むこともできるが、彼らは休む暇もなく様々なことを考えなければいけない。今になって考えると彼らの真剣さは非常に感心するし、本当に心から感謝したいと思う。
中日両国の友情は、国だけではなく両国の国民の間の細かい感情から少しずつ蓄積していくものだと思う。情報社会の今、メディアは人々をつなげる不可欠な手段であり、中日両国のメディアは両国人民の相互理解や相互信頼を促進し、友情を深め、協力を強化していく重要な使命を負っている。
「チャイナネット」 張 世琦
2009年10月