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第2回 会食 |
発信時間: 2008-10-17 | チャイナネット |
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日本でも中国でも、ビジネスの際に会食は重要な役割を果たします。中国の人が日本に出張に行って日本での会食に参加する、あるいは中国国内で日本側組織に招待されて会食に参加する場合に、注意すべきことは、以下のとおりです。 (1) 中国での食事は、大きなお皿を、複数の人が囲んで、一緒に食べますので、人数が多少変更しても、その場で簡単に調整できます。しかし日本での食事の場合、中華料理以外の日本料理、西洋料理などでは、人数を事前に決めておき、一人一人のためのお皿を用意しますので、人数が急に変更されると、準備する側が大変困ることになります。ですから、中国側は、人数を必ず事前に連絡し、もし変更がある場合には、必ず早めに前もって連絡することが必要です。 私も中国で働いている時、自宅に中国の友人をよく招待しましたが、参加者人数が直前に変わることがよくありましたので、ビュッフェ型式の食事にして、人数が変わっても問題ないようにしました。 なお、中国で大きなお皿で食べるようになったのは、遊牧民族の食習慣の影響があると言われているようです。漢の時代には、一人一人、小さな食器に食事を分けて、ひとりずつ小さなお盆の上に乗せて食べていたという絵が残っていますが、これは現在の日本の食事に近いと言えます。 (2) 会食の際の服装についてあらかじめ日本の主催者に確認しておくことが良いでしょう。夏(6月1日~9月末)の場合、日本の官庁など、「クール・ビジネス」といって、上着無し、ノーネクタイの服装で仕事をしているところが増えてきています。これは、地球温暖化防止のために、日本の官公庁ではオフィスの冷房温度が28度に設定されているので、上着、ネクタイ着用は不要となっています。中国でも、上着無し、ネクタイ無しで働いている方が多いようですが、日本の官庁ではポロシャツ、Tシャツなどは着ていません。 (3) 中国国内で日本側組織に招待される場合、中国側の車の運転手の分の食事をどうするかについては、事前に日本側組織に相談しておくことが良いでしょう。というのは、日本では、通常は、運転手の分の食事は出されないので、日本側主催者は、そこまで用意していないことが多いからです。 (井出敬二 前在中国日本大使館広報文化センター所長) 「チャイナネット」2008年10月17日
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