第7回 大学生活(学園祭)

japanese.china.org.cn  |  2008-11-06

第7回 大学生活(学園祭)。

タグ:井出敬二 前在中国日本大使館広報文化センター所長  日本人と中国人の習慣の違い

発信時間:2008-11-06 17:46:27 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

私の娘は今、東京都内にある大学に通っているのですが、その大学で11月1,2日、学園祭が開かれたので、私も訪問してきました。私が中国で働いていた時には、中国の大学の文化祭に招かれて、日本の文化を紹介したりしました。日本と中国の大学の似ているところ、違うところについて考えてみました。

このブログの読者である中国の方には、学生さんも多いと思います。中国の学生さんからも、日本の大学生はどのような生活をしているのか、という質問をよく受けます。

学園祭で中東諸国の文化を展示したコーナー

日本と中国の大学の違いは、第一に、中国の大学では、学生さんが大学構内の学生寮に住んでいる人が殆どのようですが、日本の場合、学生が大学構内の学生寮に住んでいる割合は相当低いようです。両親の家から通ったり、下宿したりしている学生が多いと言えます。通学することに時間とエネルギーをとられるので、勉強にあてる時間がその分少なくなっている面もあるようです。

第二に、日本の大学生ではアルバイトをする人が多いと言えます。かせいだお金は、生活費にあてたり、娯楽にあてたりするようです。また20歳になれば飲酒が許されますが、学生どおしで夕食を食べたり、お酒を飲んだりする学生さんも少なくないです。

第三に、日本の大学では、課外活動、つまりスポーツやら文化活動やら、授業以外の活動に学生たちはかなり時間を費やしています。

第四に、大学に通う年齢のうち、日本では約5割が大学に進学しますが、中国ではその割合は2割程度です。つまり日本の大学はより大衆的であり、中国の大学はエリートが通うという違いが指摘できます。

第五に、これは中国の大学と共通していると思いますが、日本のどの大学も国際性を重視しています。外国の大学などとの協力関係を深める傾向があります。娘の通っている大学も、英語で行われる授業がある、一年間外国の大学に留学してそれがそのまま大学の単位として利用できる、また夏休みの間外国の大学に滞在して社会的弱者のためにボランティア活動をする、といったプログラムがあります。

さて、学園祭の写真の説明ですが、いろいろな食べ物などを学生達が売っていて、楽しんでいます。学園祭の展示では、国際的な関心が高く、外国の事情についての紹介や、途上国への支援という観点からの展示もありました。私が見たところ、その大学の学生達が、インド、フィリピン、タイなどの発展途上国に行って、社会的弱者を助けて、その模様を説明した展示や、中東諸国の文化を紹介する展示などがありました。その学生達と私が一緒に写真を撮影したので、見て下さい。またその大学には、外国人の先生が外国語や、社会学などを教えていますが、その人たちも家族連れで楽しんでいました。また近所の人たちもやってきて、音楽を聴いたりしていました。

(井出敬二 前在中国日本大使館広報文化センター所長)

「チャイナネット」2008年11月6日

 

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