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第5回 たばこ |
発信時間: 2008-11-04 | チャイナネット |
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このサイトの読者の皆さんから早速いろいろなご意見をいただきました。全てのご意見に目を通し、ご質問にはこれからお答えしていくつもりですので、今後もご意見やご質問をたくさんお寄せ下さい。そのようにして双方向のコミュニケーションを深めていきたいと思います。 いただいたご意見の中で、日本の習慣は「細かい」というご意見もありました。中国の人から見ると、日本の習慣は「細かい」と見えるのかなと思います。 しかし中国にも色々中国の習慣があり、日本人は知らないので、知った後、「あ、そうか」と思うこともあります。日本人も中国人の細かい配慮を知るべきだと思います。 たとえば、たばこについてです。中国では会食に際して、テーブルの上にたばこを置いておいたり、たばこを勧めあう習慣があります。日本ではそのような習慣がありません。(少なくとも今はありません。)以前、ある中国人が、日本人がたばこを他人に勧めるのを見たことがないので、日本人はケチな民族だと思っていたという話を聞いたことがあります。その中国人は、北京で日本語と中国語の通訳として働いており、日本人とよく付き合い、日本の習慣も比較的よく知っている人でした。しかし、これは日本人がケチだからではなく、そのような習慣がないからです。 ショッピングセンターの建物の中にある喫煙者用の部屋 たばこが健康に悪いことから、世界では、たばこを吸える場所と、吸えない場所とを分ける「分煙」が進んでいます。また未成年者に喫煙させないように努力が払われています。中国人が日本を訪問して、たばこについて注意すべきことは以下の点があります。 (1) たばこを吸う場合、日本でも中国でも、必ず、その場所でたばこを吸って良いか確認し、また周りにいる人にたばこを吸って良いか尋ねるべきです。日本では、20年前、10年前に比べて、たばこを吸っても構わない場所は確実に減っています。私自身はたばこを吸いませんが、20年位前では、外務省のオフィスでたばこを吸う人がいて、煙がとても嫌でした。その同僚にたばこをオフィスで吸うのをやめてほしいと頼んだことがありましたが、その頼みを聞いてくれる同僚と、無視する同僚がいました。しかし、今では役所のオフィスを含めて、公的な場所では原則禁煙であり、たばこを吸う特別な部屋でのみ吸って良いことになっています。その部屋には必ず空気清浄機が置いてあります。町でも、たばこを吸って良い場所が特定されていることがあります。 日本のたばこの自動販売機 タスポカード読みとり部分 (2) 日本では、満20歳未満の未成年者は法律でたばこを吸えないことになっています。この法律は、「未成年者喫煙禁止法」という法律で、1900年(明治33年)に施行されました。未成年者が自動販売機でたばこを買えないように、2008年7月より、「タスポカード」という特別な証明カードをもった成年者のみが自動販売機でたばこを買えるようになりました。これは、未成年者が自動販売機でたばこを買うのを防ぐためです。2005年2月に発効した「たばこ規制枠組み条約」で未成年者の自動販売機でのたばこ購入を防ぐ義務が締結国に課せられたことが、タスポカード導入の直接の契機ともなっています。日本にはたばこ、飲み物など様々な自動販売機がたくさん普及しています。もし、中国人の旅行者がたばこを日本で買いたい場合には、タスポカードをお持ちでないでしょうから、店員がいるお店で買うようにしてください。 (井出敬二 前在中国日本大使館広報文化センター所長) 「チャイナネット」2008年11月4日 |
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