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第10回 おみやげ
発信時間: 2008-11-13 | チャイナネット

日本人と中国人とでは、おみやげ、プレゼントで、習慣、考え方が違うようです。

中国人が日本を訪問する際に、どのようなおみやげをもっていったら日本人は喜ぶでしょうか?あるいは、中国を訪問した日本人にどのようなおみやげを渡せば喜ばれるでしょうか?

あまりおみやげのことは気にしないで、気持ちよく付き合うことが大切だと言えます。

それでももしおみやげを渡したい場合には、以下の点に気をつけて下さい。

中国人は、みかけが大きく、箱も立派なおみやげを渡すのが良いと考えるかもしれません。しかし、日本人にとっては、おみやげの大きさ、箱の立派さは、評価の対象にはあまりなりません。小さくても、また箱が立派でなくても、中身がよければ喜ばれます。要するに、中身が大切だということです。

中国を訪問した日本人におみやげを渡す場合には、大きなもの、重たいものは、よく考えた方が良いでしょう。というのは、飛行機に乗せて荷物として日本に持って帰るためには、重量制限などがあり、大きな荷物だと持ち運びに困るからです。

また日本人の家には、たいてい、物が沢山ありますので、たとえば、置物、飾りなどは、その人の趣味にあるかどうかという観点からの検討も必要です。美的感覚が異なる場合もありますので、注意が必要です。

もし日本人が国家公務員の場合には、高額なプレゼント(日本円で5千円(=約300人民元)相当以上)は、役所の中で届けを出さないといけない対象になりますので、煩雑な手間をかけることになります。これは腐敗、賄賂防止のために導入されている制度です。ですから、日本の公務員には高額なプレゼントはしないでください。

結局、何が喜ばれるかというのは、相手の考え方にもよりますが、以下のものなどは比較的多くの日本人に喜ばれるのではないかと思います。

― お茶(ウーロン茶は多くの日本人に好まれます。特に多くの日本人がダイエットに関心があるので、ウーロン茶は痩せるのに役立ち、喜ばれます。中国の緑茶は、日本の緑茶を飲み慣れた日本人からすれば、ちょっとなじみにくいかもしれません。プーアール茶は、ウーロン茶ほど日本で普及していないので、日本人にプレゼントする時には、のみ方もよく説明する必要があります。)

― お菓子(月餅は多くの日本人に知られています。しかし、中国でよく売られているような大きな立派な箱に入れてプレゼントすれば、過剰包装ということで、日本人はびっくりするかもしれません。日本では、資源節約、環境保護のためにも、過剰包装はしない方向になっています。)

― お酒(白酒、紹興酒は、やはり好みがあるので、相手を見て贈るかどうかを決める必要があります。日本にはワイン好きの人が沢山いますが、中国のワインは、日本のお店では殆ど売っていないので、話題づくりにはなります。中国のワインが日本の市場にでてきていないのは、日本では日本製のワインの他、ヨーロッパ、カリフォルニア、チリ、アルゼンチン、オーストラリアなどから輸入されたおいしいワインがたくさん売られており、競争がきびしいという事情もあるのだろうと思います。)

― 中国を紹介する絵はがき、写真などは、話題にもなります。

(井出敬二 前在中国日本大使館広報文化センター所長)

「チャイナネット」2008年11月13日

 

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