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中国自動車産業の30年間の移り変わり
発信時間: 2008-03-31 | チャイナネット

1978年に中国で改革開放政策が実施されてから今年でちょうど30年である。中国は飛躍的な発展を遂げ、驚くほどの大きな変化が起こった。自動車産業の発展も例外ではない。中国は自動車産業が非常に立ち遅れた国から今の自動車生産大国へと変わった。この変化は非常に大きい。未来の中国自動車産業はどのように発展するのか? 中国自動車産業30年の歩みを顧みることは、今後の発展に役立つかもしれない。

自動車の市場規模の拡大

今までの欧米先進国の市場経験からすると、一人当たりのGDP(国内総生産)が800~1000ドルになったとき、普通の家庭で自家用車を買うようになり、自動車の保有台数が明らかに上昇して、爆発的な成長を見せる。1998年、中国の一人当たりのGDPは700ドルであった。 2007年には、一人当たりのGDPが2629ドルを超えた。これはまさに中国に数年で自動車産業に急激な飛躍的発展をもたらした内面的な原因である。分析者は早くも2001年の時点で中国の自動車産業は2005年から2010年までの間に発展の黄金期を迎えると予測している。自動車メーカーは高度成長期に突入している。オートバイ車体改造からはじめ、部品を組み立てオートバイを作って、年間生産台数を500台にしたマイバッハ、年生産台数が1000台のロールスロイス、年生産台数が5000台のベントレー……。売る勇気さえあれば、買う人が必ずいる。自動車産業大国になるのは、前世紀の中国にとってまだまだ夢のような話だった。しかし、2008年に中国の自動車産業はめったにない大きなビジネスチャンスに恵まれた。市場規模が急激に拡大したのである。このようなチャンスはめったに巡ってこない。

中国長春市第一汽車集団の自動車研究所の技術者たちが研究に励む

次の数字は如実にこの時期を現すものだろう。

2001年に中国の自動車の市場規模は世界で第7位となった。

2002年に中国の各種の新車販売台数は340万台(その中でも乗用車の生産台数は112万台)に達した。自動車市場規模はフランスを超え、一挙に世界第4位に躍り出た。

2003年に中国自動車の販売台数は400万台を突破して、ドイツを上回り、世界で3番目に大きな自動車市場になった。

2004年に中国自動車の販売台数は500万台を突破した。

2005年の中国自動車市場における国産自動車の販売台数は575万8200台で、それに一年間の輸入自動車の販売台数約16万台を加えると、市場規模は592万台に達し、日本本土の580万台を一挙に抜き去り、アメリカに次ぐ世界第2の自動車市場となった。

2007年、中国国内の新車の販売台数は879万1500台、生産台数は888万2400台であった(中国自動車工業協会のデータによる)。市場規模は引き続き拡大している。

国家情報センターの予測によると、2015年頃に、中国の自動車市場の需要台数は1700万台を超え、米国を抜く。これより以前の2005年に国家情報センターは、2020年には、一人当たりGDPは2000年の4倍になるとの判断に基つき、2020年前後に中国はアメリカを抜いて、世界最大の自動車市場になるだろうと予測している。なお、日本の新車の販売台数の年間平均は500~600万台、ドイツは300~400万台前後、アメリカは1700万台と安定している。

2015年に中国は世界最大の自動車市場になるとは、非常に感慨深い。世界最大の本土市場を活かして、もしその時に、中国に世界最大の自動車メーカーが生まれなければ、後世の人々はわれわれの世代を無能であると笑いものにするだろう。自動車市場規模の拡大は、中国ブランドの自動車メーカーが世界市場における巨大企業となる機会を与えてくれているのである。

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