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早稲田大学の学者、中日両国は「西洋化」していない
発信時間: 2008-04-15 | チャイナネット

中国は近代以降、日本の政治は「西洋化」したと考え、実際、多くの中国人は、日本は西側の国で、西側の先進国に属すると感じていた。しかし地理的な面や文化的、社会構造などの面で日本はとても「アジア的」だ。

今、多くの日本人は、中国の「西洋化」がとても深刻だと考え始めている。中国に進出する数多くの多国籍企業や英語、マクドナルド、コカコーラが歓迎されている様子、高いビルを建設するために古い建物を取り壊している北京や上海などの大都市を見れば、中国が「西洋化」しているという結論はたやすく出てくるだろう。 

日本は制度上、欧米の政治の枠組みを導入した。だが政治改革の過程では、東アジアの伝統的な考え方や方法が多く残された。多くの日本人は、日本が西側の国であることを認めないだろうし、社会文化の本質から見ても、日本は欧米諸国と根本的に違う。

おそらく中国人もまた、中国が「西洋化」しているという見方を認めないだろう。表面的に見れば、改革・開放後の急速な経済発展により、中国の社会には多くの西側社会の特徴が顕著に現れている。しかし中国人の伝統的な考え方や、中国の特徴ある政治や社会の発展は自国のルールに則っている。

そのため中国も日本も「西洋化」していないといえるだろう。しかしどうして中日の「西洋化」が深刻化しているという誤解がずっと存在しているのか。これは中日両国の国民の相手国に対する理解がまだ足りないことを裏付けている。現在、東アジア経済の一体化は急速な発展を遂げているが、各国の政治上の相互理解は相応に発展していない。できるだけ早く東アジアの比較政治学を構築し、各国の相互理解を深くすることは、東アジアの学者にとって差し迫った課題である。

(早稲田大学国際地域経済研究所の劉迪副所長)

「チャイナネット」2008年4月15日

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