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中日経済貿易関係と共通の利益
発信時間: 2008-05-28 | チャイナネット

中日両国の経済貿易は、質的に着実に向上している。国交回復後初期の頃は、中国は原油、石炭、農産物・副産物など資源性の強い第一次産品を日本向けに輸出し、日本の機械設備、自動車、家電、鋼材などの第二次産品を輸入していた。ここへきて、以前のこうした輸出入構造はすでに変化し、中国の対日輸出の上位を占めるのは電気・機械設備、音楽・映像機器とその部品などの加工済み工業製品となり、輸出製品のグレードが大幅にアップした。JETROの統計によると、中国が日本向けに輸出する加工済み製品の比率は1986年には34.8%、90年には50.8%、95年には77.3%、2000年には82.7%となり、06年には89.3%に達した。これらのデータも中国が日本向けに輸出する加工済み製品が伸び続けており、そのグレードが向上し続けている状況を映し出している。加工済み製品の向上は輸出製品の付加価値の向上を意味しており、その利益率は次第に増加している。このことは中日貿易の発展が双方にとって「共に利益をあげ、共に勝ち取る」という良質な双方向的なプロセスであり、その結果であることを物語っている。

日本経済は長期にわたって低迷し、再生力が乏しい状況にあるが、ここ数年は対中輸出の大幅な増加が日本経済の成長をもたらしている。日本経済の成長率は04年には2.3%であったが、それは主に対中輸出の伸びによってもたらされたものであった。2000~03年の3年間、日本の貿易量は7%伸びたが、このうち中日貿易の伸びは50%にも達した。03年に147億ドルであった日本の対中国貿易黒字は、04年には208億6000万ドルにまで拡大した。05年には日本の対中貿易黒字は大幅に減少し、164億6000万ドルとなり、06年には再び上昇に転じ、前年比46.3%増の240億8000万ドル、07年も引き続き上昇し、前年比32.6%増の318億8000万ドルとなった。これらのことから、中国市場は日本のここ数年の経済回復と安定的発展にとって大きな意味を持つものと言える。

07年5月2日、雲南省大理市周城のペー族村にある絞り染め工房を訪れた日本人観光客。中国の各観光スポットでは常に日本人観光客の姿を見かける。(撮影・趙宇思)

2、 直接投資・援助と人的交流

貿易分野以外でも日本は中国にとって投資大国であり、累計の投資額は米国に次ぐものである。日本は対中国直接投資でもずっとトップクラスにいる。投資面では日本は中国第2の外資の提供源だ。JETROのデータによると、05~07年の日本の対中直接投資額は毎年60億ドル以上だ。06年末まで日本の対中直接投資残高は303億1600万ドルである。日本の毎年の対中直接投資およびその残高は対中輸出や中国の経済成長のけん引役に一役買っているだけでなく、中国が発展途上国の中では比較的素質の高い労働力を抱え、相対的に低コストでインフラや社会環境などが比較的良いことから、中国で経営する日本企業の大部分は成功していて、日本国内市場の緩慢な成長を補ってもいる。一部の日本企業は中国での投資促進によって日本国内の本社企業が苦境から脱している。

日本の対中投資額(単位:100万ドル)

年度  2001 2002  2003  2004  2005   2006  2007

金額 2,158 2,622  3,980  5,863  6,575  6,169  6,218

(日本貿易振興機構の資料による)

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