横田光隆氏の作品『猿の海盗団』
横田光隆氏の作品は、心温まるストーリーと擬人化されたサルのキャラクターによって、どことなく奇妙でユニークな世界を描き出している。今日、高度に具体化・人工化された生活が営まれる中で、作者は作品を通じて、これらの流れに同調することなく独自のスタイルを確立することを説いている。
中田夏子氏の作品《Piece of moderate field in Beijing》
中田夏子氏の作品においては、瓦礫、崩れた壁を代表とする「旧跡」と、紙でつくられた草花を代表とする「新生」を巧みに再構成する中から、伝統を残しつつ新しい意匠に富んだ独自の観点を確立し、存在し得ない自然現象を現前させている。
加藤弥生氏の作品《持ち腐れ》
加藤弥生氏の作品は、草木から抽出した色彩、日中の節句に用いられる植物の紋様、浮き彫りの効果を融合させ、独特な世界観を創り上げた。
同展覧会は童話会と共に催されている。展示に参加している日本のアーティスト、中田夏子氏が子供に向けて作品に含まれる物語を親切に解説する姿は、非常に温かい雰囲気を醸し出していた。今回の活動は9月5日まで開催される予定。
「北京週報日本語版」より2008年9月3日
|