トヨタがこれまで支援してきた額は人民元にすると1億2千万元にのぼる。トヨタの牛山雄造常務は、「日中双方が協力して進める職業訓練は日中友好の証。この協力事業を今後も継続し、中国の自動車産業の発展により大きな貢献をしていきたい」と話す。
トヨタ自動車の力強い支援のもと、トヨタ金杯技工訓練センターは今、トヨタ金杯高級技工学校、遼寧トヨタ金杯技師学院、瀋陽職業技術学院自動車学院を経営するまでに成長した。華晨BMWなど自動車メーカー11社と提携して企業とリンクした職業訓練を実施しているほか、100以上の企業と卒業生受け入れの協力関係を築いている。ここで2~3年の職業訓練を受ければ短大または専門学校の卒業資格に相当する。就職面でも、一部が広東省・四川省・浙江省・江蘇省・天津市・上海市などに出て働くほかは、ほとんどの卒業生が瀋陽市に残って働いている。そこには、ここ数年自動車産業が瀋陽の中核産業として急速に発展しているという背景がある。
トヨタはこの18年間、「一流の技術を身に付けて、一流の自動車を製造する」をモットーに、数多くの対策を打ち出して教育の質を高めてきた。例えば、教材「中国集合研修」の作成、奨学金の設立、トヨタから指導員の派遣、生徒と教師の日中交流、優秀な人材の日本研修、職業訓練用の最新設備投入、トヨタの進んだ教育方法導入などがあげられる。1999年に第4期協力事業が始まって以来これまでに教師98人、優秀な生徒80人が日本で研修を受けてきた。2006年から2008年にかけてトヨタ工業高等学園からも教師と生徒420人が同センターを訪問している。
「人民網日本語版」2008年11月14日
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