「中日青少年友好交流年」の日本側の閉幕式が東京で12日、麻生太郎首相の出身校でもある学習院大学で盛大に行われ、温家宝総理も祝辞を寄せた。
日本の麻生太郎首相
麻生首相は閉幕式のあいさつで、「『日中平和友好条約』締結30周年の今年は、間違いなく中日両国の友好関係にとって意義深い1年になるだろう。1年間でこれだけ首脳が往来した例は過去になく、中日両国関係が長期的に安定し発展する勢いを表している。両国青少年の交流と相互理解は深まっており、日中関係の基礎がさらにしっかりとしたものになっていることはとても喜ばしい」と述べた。
温家宝総理の祝辞を代読する中国大使館の崔天凱大使
中国の崔天凱日本駐在大使は、「中日青少年友好交流年が円満に成功し、期待通りの目標を達成した。交流年イベント開催の成功は、中日友好の往来史に新たな1ページを刻み、両国の戦略互恵関係を発展させていく上で必ず積極的で深い影響を与えていくに違いない」と温家宝総理の祝辞を読み上げた。
交流年の親善大使を務める郭晶晶
郭晶晶さんは歌手のalanさん(左から3番目)や両国の若者たちと一緒に熱唱
閉幕式では、中日の若者による歌合戦も開催。両国から20組の学生が参加し、互いの国の歌を熱唱して会場を沸かせた。交流年の親善大使を務める「飛び込みの女王」の郭晶晶さんも、日本で活躍しているチベット族の歌手alanさんや特別ゲストの影山ヒロノブさん、両国の若者たちと一緒に「明日はよりすばらしい」を熱唱した。
その夜に開かれた祝賀パーティーでは、福田康夫前首相が中日の若者に、「交流を通じて理解を深め、両国関係の改善により大きな役割を果たしてほしい」と呼びかけた。
中日両国政府は、当時首相だった福田康夫元首相が去年12月に訪中した際、『「中日青少年友好交流年」に関する覚書』に署名。両国は文化、学術、環境保護、科学技術、メディア、映画・テレビ、観光などの分野で両国の青少年交流活動を開催し、2008年からは中日双方が4年間に毎年4000人の青少年の相互訪問を実施することを決めた。
「チャイナネット」2008年11月13日