「中日青少年友好交流年」の活動として中国を訪れた日本青少年代表団1000人は、18日から24日グループに分かれ、北京、天津、遼寧省、山東省、浙江省、江西省、広東省などを訪問した。そのうち、大阪府、兵庫県、静岡県、岩手県から来た高校生の分団は、北京で行われた「中日青少年友好交流年」の閉幕式に参加した後、21日から23日にかけて天津を訪問。短い期間だったが、日本の高校生たちは地元の人々にとても深い印象を与えた。
1、「最も寒さに強い女の子」
21日早朝、北京を出発し天津に向かった。天津は前の夜に大雪が降り、この日の最高気温はマイナス9度、最低気温はマイナス16度だった。北京と天津をわずか30分で結ぶCRH急行列車から見える風景は真っ白で、雪の粉が波のように飛び舞う様子に、高校生たちは思わず「あー」と叫び出した。
天津に到着すると、「天津では50年ぶりの雪」と地元の人から言われ、レセプションでは天津青年連合会の責任者が、「瑞雪兆豊年(よい雪は来年の豊作の兆し)」ということわざを何度も引用して、「雪が大切なお客さんである日本の高校生たちを迎えてくれた」と、高校生たちを歓迎した。
しかし厳しい寒さの中、困っていたのは高校生だ。日本の高校生はみんな制服姿で、女子学生は短いスカートに薄いストッキングという出で立ち。寒さを防ぐためにスカートの下にズボンを履く生徒も現れ、持って来たブーツを履いた青森県の学生は、他の学生からうらやましがられていた。
そのため招待者側は、買い物の時間を作って、ショッピングセンターに案内したが、それでも、短いスカートに短い靴下だけの女子生徒が1人いた。レストランで食事をしている中国人や従業員も、「あの子は寒くないんですか。日本の女の子は本当に寒さに強いですね」と通訳に聞いているのをよく見かけた。平均気温マイナス11度の中で、「最も寒さに強い女の子」だったのがこの女子学生だ。
2人の女子学生がホームステイした天津青年職業学院の李先生には、娘さんが一人いる。李先生は、「日本の学生はみんな薄着で、中国とは全く違う。中国の親たちは子どもが風邪をひかないように、服をたくさん着せるが、我慢をすることを経験することも大切で、日本を見習うべき」と話す。
「チャイナネット」2008年12月24日