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日本人企業家、中国の「グリーンカード」獲得 有機栽培の夢かなえ |
発信時間: 2008-11-28 | チャイナネット |
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日本人企業家の海東博之さん(51)はこのほど、夢にまで見た中国の「グリーンカード」を成都の警察職員から受け取った。四川省で外国人永久居留証を獲得した外国人は海東さんで17人目となる。「中国新聞網」が伝えた。 海東さんはここ10年余り、成都市温江区の有機食品栽培基地にほとんどの時間を費やしてきた。現地の農民とほぼ毎日のように交際し、協力のための話し合いをしてきた。海東さんは今回、長年の願いをかなえ、本当の中国の農民になった。 海東さんが初めて成都を訪れたのは1989年。数千年の歴史と豊かな文化を持つこの都市にたちまちほれ込んだ。その後の20年の職業生活の中で、化粧品業界に勤めていた海東さんは、有機食品栽培との縁を結ぶことになる。 四川想真企業有限公司は1994年から2000年まで、日本の本社の子会社として、化粧品原料の供給を行っていた。だが収益は思いのままにならず、日本の本社は2000年、子会社の閉鎖も考えた。海東さんは当時、体を張って子会社を受け継いだ。会社の発展方向も大胆に調整し、化粧品原料の供給から有機食品の栽培への変換を断行した。 海東さんによると、有機食品栽培産業とは、農薬や化学肥料を使っていた土地を、農薬や化学肥料を使わない有機食品栽培基地に作り変え、栽培した産品を加工して販売する産業だ。同社の製品は主に食品と薬品の2種類に分かれ、その多くは日本・カナダ・マレーシアなどの地域に輸出される。日本ではすでに大きなシェアを確立している。 海東さんが会社を引き継いでからの8年間、遭遇した困難も少なくなかった。最も印象深いのはSARSの流行だという。「当時の特殊な状況下で、我々は出て行くこともできなかったし、顧客もこちらに来たがらなかった。サンプルを国外に送るしかなかったが、サンプル包装の中の空気も怪しまれ、1~2カ月は全く売り上げが途絶えてしまった」。だが海東さんは、自分の理想を実現するため、どんなにひどい状況の下でも決して諦めなかった。努力が報われ、会社の規模は徐々に拡大。海東さんの紹介によると、栽培基地は温江・楽山・徳陽・大邑・都江堰などの各地に建てられ、約1700ヘクタールの土地が有機栽培用の改造を受けている。 海東さんは今後、良質な有機農産品のさらなる開発を進め、国際市場に紹介していく計画だ。「グリーンカード」を獲得した今、一番したいのは、「ローンを組んで別荘を購入し、家族での滞在を楽しむこと」だという。 「人民網日本語版」2008年11月28日 |
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