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陳舜臣の『阿片戦争』が中国で出版
発信時間: 2008-12-25 | チャイナネット

日本の文壇の巨匠で、日本で最も影響力を持つ華僑作家である陳舜臣氏の著作『阿片戦争』が、23日に上海で出版された。この著書は日本文壇で、中国近代史をテーマにした初めての作品と呼ばれ、陳氏もかつて、「もし可能であれば、この歴史小説で直木賞を手に入れたい」と語っている。

上海古籍出版社が出版したこの『阿片戦争』は、陳氏の著作の中でもよく読まれている一冊であり、今のなお再版を重ねている。また東京大学の近代史の教材にも指定された。

陳舜臣氏は1924年に神戸で生まれた。本籍は中国の台湾省。1960年代に優れた推理小説で第7回江戸川乱歩賞や第23回日本推理作家協会賞などを受賞するが、その後は全精力を歴史小説に傾け、『阿片戦争』や『秘本三国志』『小説十八史略』『チンギス・ハーンの一族』などを発表した。豊かな知識や自由闊達な想像力で書かれた作品は高く評価され、1993年には朝日賞にも選ばれている。

「チャイナネット」2008年12月25日

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