ショッピングサイトの多くが、有名ブランドとセットになって中国市場に参入している。ブランドの市場開拓や営業戦略にとってみれば、オンラインショッピング市場の利用は間違いなく成功への近道だ。現在、海外ブランドは、特にスーパーブランドは中国国内での店舗が少なく、代理販売業者を経由して売り場に進出しているケースが多い。代理ルート経由の市場進出には、代理手数料出品手数料といった余分の費用がコストとしてかかってくる。インターネット経由での市場進出であれば、市場開拓の初期費用コストも販売コストも不要になる。
海外ショッピングサイトの中国語ページのいくつかをながめると、少なからぬブランドが中国市場を対象とした割引きや送料無料などのキャンペーンを経常的に行っている。たとえばディオールは香水を50%引きにし、ダイヤの指輪を市価より約2千元低価格で打ち出し、原価500潤オ600元の女性用アパレル製品を7潤オ9割引きで販売している。また多くのサイトが支付宝や大陸部のネット銀行を通じたオンライン決済を取り入れている。
ある業界アナリストによると、海外では電子商取引が早くから始まり、現在は急速な発展期に突入している。当今の金融危機により米国や日本などでは発展ペースが鈍化し、マイナス成長になっているところもあるが、中国は急テンポのスタート期にあり、海外ショッピングサイトの販売拡大にうってつけの市場だという。
「人民網日本語版」2009年3月4日
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