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日本で起業する「80後」華人②若さを生かして起業 |
発信時間: 2009-06-17 | チャイナネット |
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瞿さんの認識によると、彼と同世代の若者は自分の価値を軽視されるのを我慢するくらいなら、失業したほうがよいと考えている。彼らは外から詰め込まれ命令されるのではなく、自ら参画することに価値を見出している。この世代が他の世代の華人起業家と異なるのは、やむを得ず起業したのではなく、自らチャンスをつかみ起業した点だ。また、この世代にとって起業の目的は金銭上の儲けだけではなく、自己実現の意味合いが一層強いという。
瞿さんの会社には日本人、中国人、ブラジル人、オーストラリア人がいる。「起業にあたり外国人の人材が強みとなった」と瞿さんは話す。「日本企業は優れた技術を持っていても日本語が不得意な外国人を受け入れないが、我々は違う。例えば、我が社にいる日系ブラジル人は技術面で優れているが、日本育ちでないため日本語が得意でない。このため、一部の大企業は彼らを採用したがらない。もちろん我が社は彼らを非常に歓迎している。英語でコミュニケーションがとれるからだ」と説明する。
起業から3年を経た今、大企業を顧客に持つまでになったが、これはこの2年間であげた成果だ。例えば、携帯端末iPhoneのコミック関連ソフトとして、瞿さんのチームが開発した製品は日本国内で売り上げ第2位を記録した。Apple社はオンラインストアを通じてこれらの製品をユーザーに販売しており、ユーザーはダウンロードすれば携帯端末上で直接コミック作品を見ることができる。また、市場の将来性に期待が集まっている「クラウドコンピューティング」も瞿さんの会社の主要業務の1つとなっている。
さらに、瞿さんは「ビル・ゲイツとデルも若くして起業したので、若い起業家の登場は不思議ではない」とした上で、「『起業し成功を収めた』とまだ自ら述べることはできないが、ビジネスモデルとマネジメントモデルは基本的に形成済みだ」と話している。
「チャイナネット」 2009年6月17日 |
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