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日本で起業の「80後」華人お金をつぎ込む若社長
発信時間: 2009-06-18 | チャイナネット

日本でたくましく成長を遂げる若い華人起業家たちには、それぞれドラマがある。彼らが経験した起業の苦労、成功の喜び、努力の苦しみ、失敗の辛さは、いずれも人々の心をとらえ、深く考えさせるだろう。日本の中国語総合新聞『中文導報』は数人の若い起業家を取材しその姿を伝えた。

 

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3.お金をつぎ込む「若社長」

「80後(1980年代生まれの若者)」の起業には成功例も失敗例もある。独立し努力する若者もいれば、成長も自立もできず、家族や親戚を頼りにする「若社長」もいる。3年前に起業した王さんの会社経営は表面的には順調だ。だが、王さんの家族は、こちらのポケットからそちらのポケットに移し替えるように、家のお金をこの会社の「利益」としていることを知っている。

 

経済的に恵まれた家庭で育った王さんは、両親と祖父母双方から金銭面で援助を受けてきた。王さんは日本の大学に留学し、卒業後は大学院に進学しなかったが、就職もできなかった。だが、日本を離れたくなかったので行政書士に相談したところ、王さんのような場合、起業し経営ビザを取得する方法があると教えられた。こうして、王さんは両親から資金援助を受け会社を設立することにした。

 

会社を設立したが経営が分からない王さんは、ただ遊んで過ごしたいだけなので、当然利益をあげることができなかった。そこで、他の人に手伝ってもらい、会社の品物で「利益」をあげたように帳簿上処理することにした。ビザは更新し続けたが、当然のように両親から金銭的な援助を受けていた。だが、思いがけないトラブルが起こった。ある女性をめぐって友人と揉め暴力沙汰を起こし、警察に捕まってしまったのだ。家族は焦り、問題解決に協力してくれる人を探した。費用はいくらかかっても構わないので、王さんが強制送還されずに引き続き日本に滞在できることを家族は希望した。その後、ある弁護士に処理を依頼し、示談が成立。王さんは不起訴となった。現在も、王さんは日本に経営者として滞在し、会社を「経営」している。

 

王さんと同様、「若社長」の江さんも毎日気楽に過ごしている。なぜなら、会社で何かあれば、江さんの叔父さんが代わりに処理してくれるからだ。日本の大企業に勤め、高い能力を持つ叔父さんは、資金調達からマネジメントまで引き受けている。江さんは名義上の経営者であるが、実際に処理に当たるのは叔父さんだ。江さんについて「実務能力を身につけ責任感を持ってもらいたいが、何も分からず何も学ばない。本当に頭が痛い」と叔父さんはこぼす。

 

このように、家や親戚のお金をつぎ込む「若社長」も、「80後」の起業の中で特有な存在だと言える。

 

「チャイナネット」 2009年6月18日

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