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梓川頭首工(波田町) |
発信時間: 2009-09-09 | チャイナネット |
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松本市の主水源である梓川は、水流量の年間変動が大きく、その他の渓流は水源流量が乏しいため、農地への用水供給が不安定であったことから、梓川頭首工及び幹線水路が造成され、併せて農業基盤の整備により用水の安定供給と農業経営の安定が図られた。 この地区の約9,000ha の農業地帯を支えてきた梓川頭首工や幹線水路は既に造成後50年以上が経過し、老朽化が進んだために亀裂が発生するなど安全性が低下し、また近年の土地利用形態の変化により水需要が集中し、適正な農業用水の配分が困難になってきたが、これらの問題を解消するために梓川頭首工と幹線水路28.5kmの改修と水管理施設の整備が行われ2008年に完成した。 梓川頭首工から導水幹線で送られた用水は上海渡分水工で配分され、右岸幹線、波田堰、梓川用水、左岸幹線へとそれぞれ配水され、松本市、波田町、塩尻市、山形村、朝日村、安曇野市の約9,000ha の農業用地を灌漑する。 用語説明: ・頭首工とは、川の水をせきとめて、農業用水を用水路やパイプラインに取り入れるための施設であり、一般的には、取水位を調節するための取水堰、取り入れ口、付帯施設及び管理施設から構成されており、農業用水を河川から取水するために古くから発達した技術だ。 ・ 日本の河川は、短く急勾配であり、構造物の設置条件としては厳しい状況にあるが、頭首工は利水機能を十分果たした上で、河川の他の機能(治水、環境)が維持できることが求められている。 ・ 面積の単位の換算 一畝≒6.667a≒666.7 ㎡≒15 分の1ha (資料は国際農林業協働協会(JAICAF)が提供) 「チャイナネット」 2009年9月9日 |
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