ホーム
第二回中日韓首脳会議の記者会見 温家宝総理が談話を発表(全文)
発信時間: 2009-10-10 | チャイナネット

 

北京で10日午前から、第2回中日韓首脳会議が行われている。今回の会議は中国国務院の温家宝総理が主宰し、日本の鳩山由紀夫首相と韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領が出席。会議後、3カ国の首脳は共同記者会見を開き、温家宝総理が談話を発表した。全文は次のとおり。

先ほど、李明博大統領、鳩山首相と共に第二回中日韓首脳会議を行った。会議で、中日韓の協力および重要な地域や国際問題について率直に誠意を持って意見交換し、広い範囲で共通認識に達した。会議の主宰者として、達成した成果に満足しており、李明博大統領および鳩山首相の貢献に感謝する。

今年は中日韓協力10周年に当たる。3カ国協力のプロセスを振り返ると、成し遂げた成果は非常に喜ばしいものである。3カ国の指導者は次のことに合意した。(1)長期的角度と戦略的見地から3カ国の関係を把握することは極めて重要である。(2)相互尊重、善隣と友好の堅持、相手が特に関心する問題および核心的な利益への配慮は、中日韓協力の政治的基盤である。(3)3カ国の国民の関係を緊密化し、世々代々にわたる友好を堅持する。これは「今日の業績が将来の利となる」ということである。(4)地域・国際的問題において3カ国の交流と協調を強化することは、利益保護に有利となる。(5)世界経済で大変革、大調整、大発展が進むこの時代に、中日韓は新しいチャンスと試練に直面しており、相互協力を全面的に強化してこそ、各国の発展をより促進し、東アジア地域間の融合と一体化プロセスを促し、世界平和と発展に貢献することができる。

われわれは以下の内容に賛成した。(1)政治的承諾を履行し、戦略的な相互信頼を高め、貿易、投資、金融、交通、情報、環境保全、エコ経済、公共衛生、人文分野で積極的な措置を講じ、3カ国の協力レベルを引き上げる。(2)ASEAN一体化の構築を支持し、様々な形式で地域、サブ地域の協力を推し進める。(3)対話と協商という形で食い違いを解決し、違いは違いとして尊重しながら共通点を探り、互いに包容、理解し、譲り合う。(4)共同で北東アジアの平和、安定と調和を促進し、国際金融危機、気候変動などの世界問題に対処し、世界の持続可能な発展を推し進める。

今回の会議で、「中日韓協力10周年コミュニケ」、「中日韓の持続可能な発展のコミュニケ」を発表し、10項目の協力提案を打ち出した。中日韓は近隣であり、いずれもアジアの大国である。3カ国の協力強化は、それぞれの利益に合致するだけでなく、アジアや世界にも有益となる。今回の会議を通じて中日韓協力の方向と重点はさらに明確になり、内容は豊かとなり、われわれの自信はさらに高まった。3カ国の指導者、政府および国民の共同努力のもとで、中日韓はより麗しい未来へ向かうことができると信じている。

「チャイナネット」 2009年10月10日

  関連記事

· 中日韓首脳会議開催 経済同盟が誕生へ

· 第二回中日韓首脳会議の様子

· 中日韓首脳会議が今日開催 東アジア共同体について検討

· 第二回中日韓首脳会議banner

· 韓国、中日韓首脳会合で協力関係の強化

  同コラムの最新記事

· 温総理、李明博韓国大統領と会談

· 中日韓首脳会合、多項目の共通認識に達成

· 温家宝総理、日本の鳩山由紀夫首相と会談

· 温総理、6カ国協議の再開を期待

· 中日韓首脳、第1回三カ国商工業サミットに出席