江蘇省蘇州市の県級市・太倉市にある太倉港国際コンテナ埠頭で27日、同港の日本への第2航路が開通した。初出港したのは寧波(ニンポー)遠洋運輸公司のコンテナ船「明州22」で、埠頭に汽笛が鳴り響く中、クレーンが最後の貨物を積み込むと緩やかに動きだし、一路、日本の東京港へと向かった。中新網が伝えた。
太倉港-日本航路は寧波遠洋が運航する定期便で、往路は太倉を出発して寧波、東京、名古屋に向かい、復路は神戸を出発して大阪に寄港し、太倉に帰ってくる。使用する船舶は「明州22」で、積載量は8千トン、標準コンテナ424箱の積載が可能だ。
太倉港初の日本航路・下関港航路は2006年9月に上海下関輪渡株式会社により開通し、翌年8月には旅客輸送がスタートして、同港と日本との結びつきが貨物輸送分野でも旅客輸送分野でもますます密接になった。寧波遠洋がこのたび、第2航路を開通して同港と日本の各港との交流を拡大させたのは、同港の▽蘇州、無錫、常州などの経済的要衝を背後に控えている▽貨物資源が豊富▽長江や東中国海に通じ地理的に優位▽交通や輸送の便がよいーーといった利点を十分に見込んでのことだ。
太倉港は長江が海に流れ込む地点の南側にあり、長江の沿岸資源を十分に活用できるなど、優れた条件を備えた希有の天然の良港だ。長江デルタ地域の重要な輸出入拠点でもある。現在開通しているのは近海航路6本と国内・海外貿易航路73本だ。
「人民網日本語版」2009年10月29日