日本の新首相・鳩山由紀夫氏が26日に初めての所信表明方針演説を行った。鳩山首相は第2時世界大戦後最大規模の「戦後行政の大掃除」を行い、官僚体制を一掃することを強調した。変革の目標を「政治を官僚依存から国民の手に戻し、中央集権から地方主権に、島国から開放的な海洋国家へ」転換することとし、「無血の平成維新」と名付けた。平成とは現在の天皇の年号だ。日本国内外の各界もこれを大きく注視している。
今回の鳩山首相の所信表明演説は52分で、麻生前首相の演説の2倍の長さに達し、一般的で分かりやすい言葉で述べられている。所信表明では3つのポイントが述べられている。第1が行政の大掃除だ。鳩山首相は「友愛」「寛容」といった政治理念を提唱しているが、官僚に依存した日本の現行の体制を打ち破るために「戦後行政の大掃除」を毅然と実施すると表明している。第2が経済面での「人間のための経済」で、不振の続く日本経済の立て直しを重要な任務としている。内需を中心に民生を重視することを約束し、高校教育の無償化や公正で透明な年金制度の構築を訴えている。鳩山首相は市場が全てを決定し、国民の生計を犠牲にし、強者の生存のために効率を追及してはならないと述べている。第3は「架け橋」としての任務で、日本が東と西をつなぐ架け橋になるとし、「緊密で対等な日米同盟」を提唱すると同時に「東アジア共同体」の推進にも力を入れるとしている。
「人民網日本語版」2009年10月29日