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第13回 中国電子辞書市場唯一の外国メーカー「カシオ」
発信時間: 2009-12-22 | チャイナネット

 

――カシオの中国での販売ルートについて。

中国での販売ルートは日本とは違います。日本ではヨドバシカメラのように、小さなものを中心に売る「カメラルート」が多く、そこでの販売が大きな割合を占めています。しかし中国にはそれがなく、「国美」などの家電量販店がありますが、電子辞書の販売という意味では、日本の「カメラルート」ほど大きくありません。

しかし中国には日本にはない中関村などのコンピュータや携帯電話ばかりを売っている「ITルート」があります。ですから中国での販売は、デパート、書店、中関村などにあるIT代理店、「国美」などです。またIT代理店の約20%がネットでも売っており、今後は「国美」などの量販店を通じた販売もますます重要になるのではないかと思っています。

 

――中国市場に進出して以来、最大の困難は?

やはり中国ブランドとの価格の違いです。安いものがほしいという人もいるため、カシオの商品がなぜこんなに高いのかを納得してもらうために説明をしなければなりません。これが一番困難です。

しかし面白いことに、カシオのE-SF300は2000元ほどしますが、売れ行きは約1500元のEW-V3700L よりいいのです。中国の消費者は高い高いと言いながらも、いざ買う時にはいいものを買いたいという傾向があるようです。

 

――中国市場での将来について。

中国ではこれから外国語を学習する学生の数もどんどん増え、レベルも高くなると思っています。そのため電子辞書市場の拡大や発展も速く、中国は期待できる重要な市場になるでしょう。カシオは広東省に大きな2つの工場があり、敷地にはまだ余裕があるので、もし必要であればそこに新工場を建てて生産を拡大するつもりです。

 

――1980年代に中央テレビで放映されていたアトムがキャラクターのカシオのコマーシャルは、今でも多くの中国人の印象に残っています。しかし最近ではテレビにカシオのコマーシャルをあまり見かけませんが・・・

カシオのデジカメのコマーシャルは、地域によって流しています。電子辞書と腕時計はテレビでの宣伝はしていません。販売ターゲットがよく読む雑誌に広告を載せたり、広告看板を設置したり、売り場をきれいにディスプレイすることで、お客さんを引き付けています。そして単純に製品を売るための活動よりは、社会貢献できる活動や、社会で信頼を深めていくことに重点を置いています。

 

「チャイナネット」 2009年12月22日

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