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第10回 「国家友誼賞」を受賞した有馬朗人氏 「アジア諸国が一緒になって研究を」
発信時間: 2009-10-12 | チャイナネット

温家宝総理は北京の人民大会堂で9月30日に「国家友誼賞」の受賞者たちと会見した。写真は温総理と握手する有馬氏。

東京大学総長、文部大臣兼科学技術庁長官を歴任し、現在は日本科学技術振興財団会長で科学技術館の館長をつとめる著名な物理学者の有馬朗人氏は9月29日、中国2009年度「国家友誼賞」を受賞した。「国家友誼賞」は中国の現代化建設と改革開放事業のために多大な貢献を奉げた外国人専門家を称えるために中国政府が設立した最高栄誉の賞である。また、有馬氏は2008年に中国科学アカデミーが贈る「中国国家科学技術貢献賞」も受賞している。「チャイナネット」はこのほど来中した有馬氏にインタビューし、中日間の科学技術交流や科学教育などについて話を聞いた。

 

訪中回数50回以上、中日科学技術交流に尽力する有馬氏

有馬氏が中国との交流を始めたのは今から約30年前。1981年1月に北京の友誼飯店で、原子核理論物理学の「ウィンタースクール」で講義を行ない、その後は平均して年に2回以上訪中している。この30年間の間には蘭州や蘇州、上海などの大学や研究所で講義を行い、様々な国際研究会を主催。その他にも北京大学や復旦大学、上海交通大学などの大学と交流するなど、原子核物理学の理論や実践面で交流を続けてきた。

特に東京大学の理学部長、副総長、総長として活躍していた時期は、東京大学と合肥にある中国科学技術大学を中心に交流を推し進めて「10カ年計画」を2度実施。また1993年からの5年間は理化学研究所の理事長として、中国科学院所属の蘭州近代物理研究所と盛んに交流し、研究についての相談や協力、科学者の訪日招聘、研究所建設などに尽力した。

そして現在は、中国科学院と日本の文部科学省が主催する科学技術や教育の行政関連の研究会以外にも、地球温暖化や公害、エネルギー、自然保護などを研究する日本の産業技術総合研究所、および中国科学院が開催している賢人会、日本の科学技術振興機構中国総合研究センターなどの中日交流の第一線で活躍している。

 

 

中国との交流を重視する理由

 

中日科学技術交流の今後の重点分野

 

中国の科学者の印象

 

科学技術の発展を促すために

 

科学技術の教育 「ゆとり教育」が果たした役割

 

中国で流行する「オリンピック数学塾」は?

 

科学技術の研究と中国の古典文学

 

 

 

「チャイナネット」 2009年10月12日

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