中国の人は1キロ100元余りもするお米を受け入れられるのだろうか。山東省青島市の香港中路の某スーパーで売られている「超高価なお米」は、かつて北京や上海で販売された時に品切れになったこともある新潟産のお米だが、青島では毎日4キロしか売れていない。
この日系スーパーの食糧売り場に11日、多くの市民がある値札の前に集まって、1袋198元もするお米について熱く議論していた。「1袋2キロで198元。これはお米なのか金なのか」と言うのは女性の董さんだ。董さんは米の袋を持ち上げてよく眺め、それからその場に置いた。「スーパーでは普通1キロ2元ほどで、これは普通のお米の50倍の値段」「買ったら供え物にすればいい。食べるのは惜しい」「日本のお米?タイ産のお米が一番高いと思っていた」。一時間の間に「超高価なお米」を見た市民は後を絶えなかったが、買い物カゴに入れる人は誰もいなかった。
売り場の従業員は「このお米は新潟産で日本でもいいお米」と説明している。北京や上海などの都市でこのお米が販売された時には、12トンのお米が20日で売り切れ、その好調ぶりにみんな驚いた。そして第二陣の日本米の販売計画がスタートし、このスーパーでも昨年1月にこのお米が登場すると、毎日約30袋が売れ、売り上げは予想を上回った。しかし再び青島にこのお米が登場した時には市民の興味も薄れ、毎日4キロしか売れていない。
「高すぎますよ。どんなにおいしくても私は買いません」と董さん。20人の客に聞いてみるとみんな似たような回答だ。市民たちにとって米は日常の消費品で、こんなに高価では受け入れるのは難しい。
「チャイナネット」 2010年1月15日 |