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中国は2010年に日本を追い越すか スペイン紙
発信時間: 2009-12-24 | チャイナネット

スペインの『エル・ムンド』紙は19日、「中国は2010年に日本を追い越すか」という文章を掲載した。内容は次の通り。

 

一部の経済学者は、この12カ月の経済データが示す経済成長に基づいて、中国は来年にも日本を追い越し世界2番目の経済大国になると予測している。

中国の経済成長率はこの10年、毎年、日本を大幅に上回ってきた。特に多くの経済大国がまだ景気後退の暗い影から抜け出していない今年も、中国政府は国内総生産(GDP)の伸び率が8.3%に達すると推測している。前回の予測を上回るこの数字は、世界銀行も成長の見通しを上方修正しなければならないだろう。

中国の高く速い成長には、中国政府が実施した4兆元規模の経済刺激策と密接な関係がある。銀行の貸付条件の緩和とインフラ整備への投資をメインにしたこの経済刺激策は、この1年の中国国内消費の大幅な増加をけん引しただけではなく、ここ数カ月の輸出も回復させた。

こうした中国経済の力強い回復に比べて、今年の日本の第3四半期の成長率は1.3%に止まり、日本政府は成長率見通しの下方修正を迫られている。

経済大国のスケールを判断する確かな基準はないが、経済学者たちは今の成長の勢いに基づいて、中国が日本に取って代わって世界2番目の経済大国になる可能性は大きいと見ている。スタンダードチャータード銀行中国地区の専門家は「これは世界経済を決定する天秤が従来の経済大国から、中国を代表とする新興国に傾いていることを意味している」と話す。しかし政治的な面から見ると、世界は依然として従来の強国にコントロールされているのが実情だ。

また日本には、中国の急速な成長は日本の後退を加速させると考える学者もおり、日本は今まさに高齢化を迎え、国債は増え続けている。それと同時に中国は、絶えず自らの経済を近代化し、ますます日本との競争を進めているところだ。

しかしある専門家は、中国が全面的に日本を追い越すには、大きな挑戦が待ち受けていると指摘する。国民生活の質や就業条件では中国と日本には大きな差があり、1人当たりの中国の労働者の収入は日本の10分の1に過ぎない。

その他にも日本の医療や衛生、教育などの社会保障は中国よりはるかに整備されており、中国も高齢化問題を抱えている。そのためある経済学者はこう疑問を呈する。「中国は衰える前に豊かになることはできるのだろうか」

「チャイナネット」 2009年12月24日

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