中国での知名度に悩むINAX 上海万博で勝負

japanese.china.org.cn  |  2009-12-29

中国での知名度に悩むINAX 上海万博で勝負。

タグ:上海万博

発信時間:2009-12-29 10:58:02 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

INAXの中国市場への進出は2002年。TOTOや米国のコーラー社に比べてかなり遅い。中国の高級水回り製品の市場がすでに各大手メーカーに押さえられている中で、「新人」のINAXが中国市場で展開するのはそんなに容易なことではない。

日本市場の低迷で中国などの海外市場に力を入れるようになったINAXは、今は上海を中心に事業を展開している。北方でも販売はしているが、北京という大きな市場にはまだ参入していない。INAX中国の庵原総経理は「知名度が低いため北京への市場参入は難しく、準備が整ってから北京に進出するつもりだ」と話す。そんなINAXにとって来年の上海万博は、INAXという社名を広く知ってもらう絶好のチャンスである。

INAXが提供する日本産業館のトイレを、「日本産業館」の総合プロデューサーである堺屋太一代表は「世界一きれいだ」と言った。INAXにとってはこの言葉自体が最大のアピールになり、この賛辞に負けないようにINAXが相当の力を入れていることは間違いない。

今の段階でこの「世界一きれい」なトイレがどんなものなのかはまだ分からないが、INAXの得意な先端技術を使った便器が登場することは確かだ。中国には定価6万元以上もする高級便器を一気に5個も購入する客がいるそうだから、この広い中国でINAXの高級便器が富裕層に人気を集めるかもしれない。

上海万博のチャンスをうまく生かし、より多くの中国人に名前を知ってもらうことができれば、INAXの市場開拓の余地はまだまだあり、来年を予定している北京市場への進出もスムーズに進むのではないだろうか。

 

「チャイナネット」 2009年12月29日

Twitter Facebook を加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集     中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで