タイル張りの全天周のスクリーンには、中国の伝統的な磁器「青花」を思わせるような紋様が映し出され、満開の花、流水、滝、竜などの映像が瞬く間に流れ、眩しいほど美しい。
これはイナックスが上海万博日本産業館に出展した「青花流水」だ。イナックスの上海万博担当の川出純子さんは「チャイナネット」の取材に対し、この展示のインスピレーションについて、次のように話した。
「染付け白磁はもともと中国景徳鎮で14世紀ぐらいに初めて作られたもの。この技術が日本に伝わり、最初は限られた場所でとても豪華な焼きものとして作られていた。その後、愛知県の瀬戸市の職人がその技術を学び、瀬戸に持ち帰ったことから、瀬戸で大量に作られるようになった。