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豊田:過大評価され、利益を中心に考えていた
発信時間: 2010-03-01 | チャイナネット

トヨタ自動車の豊田章男社長が1日夕、北京市で大規模リコール問題について記者会見を行った。リコール問題は中国で連日報道され、トヨタの対応に注目が集まっており、記者会見には約400人の記者が参加した。

中国青年報:米国の公聴会についてどう思うか。なぜ米国でこれほど多くの品質問題が起こったのか。米国政府の陰謀だと言う人もいるが、それには賛成か。

豊田社長:まず、米国の公聴会の感想だが、米国には2000万人のトヨタ自動車製品のお客様がいる。それと同時に、米国の生産工場、仕入れ先に加え、トヨタとともに働く人は約20万人もいる。

今回、米国の公聴会に出席し、2000万人の消費者と20万人のトヨタの関係者に対して自分の考えを述べるチャンスが与えられ、非常に喜ばしく思い、感謝している。関係者には、今後も消費者に安心して乗れる車を提供することで具体的な措置を説明した。どれほど伝わったかどうか自信はない。また、工場と販売店を訪問中、今後もトヨタの製品を買うという数人のお客様もみえた。それを聞き、今後は措置をとり、問題が起きないよう努めていきたいと思った。

なぜこのような問題が起こったかというと、いろんな理由があると思う。一つはここ数年の急速な拡張により、発展スピードが人材の育成、人材成長のスピードを上回っているということが挙げられる。従来に比べれば、これまで堅持してきた自動車製造に関する理念は、順序から言って、変化があったかもしれない。創業いらい、自動車の製造と生産の面で堅持してきた優先順序は、一番目は安全、二番目は品質、三番目は量、四番目はコストだ。

しかしながら、会社の一部がここ数年、過大評価されたこともあり、多少利益を中心に考えた部分もあったと思う。そういう意味で、われわれに対し疑問を抱く企業もあったことを素直に認めざるを得ないと思っている。しかし、私は7月に社長になっていらい、顧客第一、安全第一の理念を何よりも強調してきた。この面に力を入れ、できるだけ早く伝統の理念を取り戻す必要がある。

中国について言えば、中国で優秀な企業となり、理解が得られるよう全業務の見直しをしていきたいと思っている。

「チャイナネット」 2010年3月1日

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