武漢の東風ホンダへも波及したスト、6月初めに終息か

タグ: ホンダ 工場 スト サプライチェーン

発信時間: 2010-06-01 10:41:28 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ホンダが広東省仏山に持つ部品工場の操業停止により、重要部品のサプライチェーンが断たれ、武漢の東風ホンダも26日から生産停止に追い込まれた。東風ホンダの陳斌波副社長は今回のストにより同社が受けた影響についてのインタビューに対し次のように答えた。

部品の在庫がなくなってしまったため、東風ホンダは26日から生産をストップしている。既に工場内の勤務ローテーション10回分が停止しており、合計2000台の生産が追いついていない。

操業再開のめどは現在まだ立っていない。今ある在庫でしばらくは製品供給が可能だが、いちばん影響を受けたCR-Vに関しては4000台の在庫しかなく、1か月ほどしか持たない。すでに手付金を支払っている消費者に対し、東風ホンダはできる限り期限内に納品することで消費者のニーズに応えたいとしている。

東風ホンダは、直接の影響を受けた一企業として、その部品工場に対し一刻も早い事態の終息、そして生産と供給の再開を求めているが、「もし、部品供給問題が短期間で解決できない場合、他のルートで部品を入手することもやむを得ない」と陳氏は言う。他のルートとは、ホンダの日本やタイの部品工場から調達し、それにかかる経済的負担と時間のロスは、もとの部品供給業者に負担させるというものである。

今回のストの原因について、陳氏はこう分析する。今回の事件の主な要因は、トップと従業員たちの間に直接的かつ有効なコミュニケーションの方法が存在せず、双方の意思疎通がうまく図れなかったこと、また、国内の関連法規も整備されていないため、同業組合の力も弱かった。また、陳氏は、東風ホンダの従業員たちの今の心情について、このところ残業が続いて疲れが出ているものの、仕事に対するモチベーションは高いままで、今回の事件に対しても冷静な態度を保つことができていると答えた。

そして、「今回の事件は、さまざまな方面から注目を集めている。6月初めには終息を迎えるだろう、それ以上長引くようでは、たまったものではない」という陳氏の言葉には疲れが滲んでいた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年6月1日

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