「12年来で最悪」で日本は全世界をだました

「12年来で最悪」で日本は全世界をだました。 ワールドカップの試合前には、日本は「この12年来で最悪」との非難を受けており、ウォーミングアップ試合では人をがっかりさせる連敗を喫していた。

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発信時間: 2010-06-25 16:15:16 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

サッカーワールドカップE組は全ての試合を終了し、日本チームは北欧の精鋭デンマークとアフリカの雄獅子カメルーンを負かしてオランダと共に先に進む。これはワールドカップ開始前の日本の一連の試合結果と較べてみると全く人を驚かせるものがある。

ワールドカップの試合前には、日本は「この12年来で最悪」との非難を受けており、ウォーミングアップ試合では人をがっかりさせる連敗を喫していた。

スロベニアに0対3で負け、なじみの好敵手韓国には0対2で完敗(以上自己本拠地での試合)、イングランドには1対2で、コートジボアールに0対2でいずれも負けた。国際Aクラス級の相手との4連敗は日本サッカーにとり12年来最悪の新記録である。実際のところワールドカップ正式試合前のモザンビークとの非公式試合は、本来弱いチームとの試合に大勝してチームの選手の士気を盛り上げる狙いがあったが結果は互いに引き分けで、岡田武史氏は信任されるかどうかの瀬戸際に立たされた。

今年の初めに、日本サッカーと深い関係のあるアーセナルの名匠ベンゲル氏はロンドンで岡田武史氏と食事を共にし、岡田氏に対して冗談を言い、日本のワールドカップでの前途が多難である事をからかっていた。ベンゲル氏の記憶では「もし日本がこの組での試合に勝って先に進むことが出来たなら、日本は君のために東京の真ん中に銅像を建てるべきだ」と言った。ベンゲル氏の言わんとしたのは、日本が2つの欧州の強豪とアフリカの精鋭に挟まれ攻撃される中、これを突破するのは大変むずかしい、もしできたならこれは大変な事、大きな成果だという事だ。

ワールドカップ試合開始前の予備戦での結果は惨憺たるもので、ベンゲル氏の見方を実証するものだったが、全く意外なのは試合が一旦始まると日本が示したのはおよそ別の顔であった事だ。1対0でカメルーンを下した事で緒戦での基礎固めをして、対オランダ戦ではゴールミスで惜しい負けをしたが、最後の一戦はデンマークに全く思い通りにはさせず、勝ちを得た。

正式試合開始前の一連の敗北は日本にかなめとなる変化をもたらしたのかもしれない。戦術面で言って、今回の大会の日本は以前の誰とぶつかっても球のコントロールに夢中になり、主導権を争って取ろうとする強い姿勢から、防護してその上で反撃する形に改めている。対オランダ戦ではほとんど0対0を守りきり、更にデンマーク戦はチーム全体の守備の態勢の勝利であり、ボールのコントロール率はわずか35%だったが、デンマークがゴールを決めるチャンスは多くなかった。これに対し日本の反撃は鋭くかつ効率的だった。見るところ日本人は失敗の中から教訓を汲み取るのが相当に早い。「12年来の最悪」結果は却って実際的な戦術をあみ出す事を促したようだ。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年6月25日

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